【ブンデス日本人の現地評】大迫、浅野は最低点…“厳しい週末”で好評を得たのは緊急出場の香川

2017年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

長谷部は「チームに落着きをもたらした」

ヤルモレンコの同点ゴールの場面では、攻撃の“スイッチ”を入れた香川。ここにきて再び怪我人が増加しているドルトムントにおいて、緊急出場で好印象を与えた彼の出場機会は増えそうだ。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第14節は、日本人選手たちにとって厳しい週末となった。
 
 そのなかで意地を見せたのが、ドルトムントの香川真司だ。レバークーゼンとのアウェーゲームでベンチスタートとなり、リーグ戦2試合連続の先発落ちとなったが、前半終了間際の44分に負傷したカストロに代わって急遽出場することになった。


 数的優位を得たにもかかわらず、ドルトムントは1-1の引き分けに終わったが、香川はチームに勢いをもたらしたとして、高評価を受けている。
 
『ビルト』紙、『キッカー』誌の採点は、ともに3点。及第点ではあるものの、『ビルト』ではGKビュルキと並んでチーム最高タイの評価。『キッカー』でも1.5点のGKビュルキに次ぐ、高い評価となった。
 
 地元紙『ルールナハリヒテン』は3.5点を付け、こちらも1.5点のビュルキに次ぐ評価。「カストロに代わって試合に入ったが、数的有利の状況により、攻撃的なポジションでプレーした。何はともあれチームに勢いをもたらし、同点ゴールを導き出した」と、その働きを評価した。
 
 地元紙『WAZ』も1.5点のビュルキに次ぐ、3点という採点。「相手が数的不利の状況でピッチに入り、その優位な状況の恩恵を受けた。素晴らしいドリブルと繊細なパスで勢いをもたらしたのは明白だった」と綴っている。
 
 フランクフルトの長谷部誠は、ヘルタ・ベルリン戦で2ボランチの一角として3試合ぶりに先発し、フル出場を果たした。
 
 チームが敵地で2-1と勝利を飾ったこともあり、「落着きをもたらすポールだった。彼のボールを失わない力が、フランクフルトの弱点である中盤の組み立てを助けた。加えてこの日本人は、守備で1対1の強さも見せた」と記した『ビルト』は3点、『キッカー』は3.5点を付けた。
 
 地元紙『フランクフルター・ノイエプレッセ』は「先発復帰を果たしたが、最終ラインではなく、シュテンデラの代役としてのボランチだった。好調時のような出来ではなかったものの、チームに落着きをもたらした」と記している。

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