【選手権予選】出場全48校がついに出揃う! 最後の切符は神奈川の桐蔭学園がゲット!

2017年12月03日 高校サッカーダイジェスト編集部

10人で戦い抜いた桐蔭学園がPK戦で凱歌!

歓喜が弾ける桐蔭学園イレブン。10人で桐光学園の猛攻を凌ぎ切り、PK戦をモノに。実に14年ぶりの本大会出場となる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 12月3日、全国高校サッカー選手権・神奈川予選の決勝が等々力陸上競技場で行なわれ、桐蔭学園と桐光学園が対戦。実力伯仲の好ゲームは前者に軍配が上がった。
 
 前半により多くのチャンスを掴んだのは桐蔭学園だった。桐光学園の激しいフォアチェックにさらされ、自慢のパスワークを封じ込まれながら、前半15分にカウンターから、16分にはCKから決定機を掴む。さらに38分にもリスタートから好機を迎えた。だがそのいずれもGK丸山拓郎のファインセーブに阻まれ、均衡を破れない。かたや桐光学園は左サイドの主将・田中雄大を軸にアグレッシブな姿勢を打ち出したが、こちらも決定打は放てず、スコアレスのまま前半を折り返した。
 
 後半もがっぷり四つの展開で、互いにスタイルを追求。桐光学園がお得意の人海戦術で、高速アタッカーの倉持快らを矢継ぎ早に投入してギアを上げると、桐蔭学園も宍戸晃瑶、金子大樹の2ボランチを中心軸にポゼッションを強化しながら、遅攻と速攻を巧みに組み合わせていく。膠着したままゲームは終盤戦に突入し、迎えた28分、試合が動く。桐蔭学園は主将のCB原川凌太朗が2枚目の警告を受けて退場。形勢は一気に桐光学園へと傾いた。
 
 だが、それでもゴールは生まれない。桐蔭学園はチーム一丸となって粘り強く防波堤を築き、延長に入っても決着は着かなかった。運命のPK戦。双方全員が決めるなか、桐光学園は5人目のキッカー、田中が枠を外してしまい……。この瞬間、桐蔭学園の14年ぶり9回目の出場が決まった。
 
 これで本大会出場の全48チームが出揃った。大会は12月30日に開会式・開幕戦が行なわれ、1月8日に埼玉スタジアムで決勝を迎える。1・2回戦の組合わせは以下の通りだ。
 
【開会式】
12月30日(土)
駒沢陸上競技場(12:40~)
 
【1回戦】
12月30日(土)開幕戦
[駒沢陸上競技場]
関東一(東京B)vs佐賀東(佐賀)
 
12月31日(日)
中京大中京(愛知)vs長崎総科大附(長崎)
清水桜が丘(静岡)vs高川学園(山口)
北陸(福井)vs日章学園(宮崎)
日本文理(新潟)vs立正大淞南(島根)
旭川実(北海道)vs宜野湾(沖縄)
秋田商(秋田)vs神村学園(鹿児島)
昌平(埼玉)vs広島皆実(広島)
明秀日立(茨城)vs高知西(高知)
星稜(石川)vs松山工(愛媛)
実践学園(東京A)vs滝川二(兵庫)
帝京大可児(岐阜)vs徳島北(徳島)
山梨学院(山梨)vs米子北(鳥取)
仙台育英(宮城)vs高松商(香川)
富山一(富山)vs東海大星翔(熊本)
尚志(福島)vs東福岡(福岡)
 
【2回戦】
1月2日(月)
青森山田(青森)vs草津東(滋賀)
流経大柏(千葉)vs大分西(大分)
遠野(岩手)vs作陽(岡山)
三重(三重)vs矢板中央(栃木)
大阪桐蔭(大阪)vs羽黒(山形)
上田西(長野)vs京都橘(京都)
桐蔭学園(神奈川)vs一条(奈良)
初芝橋本(和歌山)vs前橋育英(群馬)

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