「フロンターレの歴史が動き出した」就任1年目で優勝した鬼木達監督の目にも涙

2017年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最後に何かプレゼントが転がってくればと思っていましたが…」

優勝をかけた大一番で怒涛の5得点。攻撃サッカーの結実に鬼木監督は笑顔も見せた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ34節]川崎5-0大宮/12月2日/等々力
 
 川崎がついに初タイトルを獲得した。大宮をホームに迎えたJ1リーグ最終節に5-0で勝利し、首位の鹿島を抜いて逆転優勝。チームを率いた鬼木達監督は、試合後のヒーローインタビューに目を潤ませながら答えた。
 
「本当に苦しいシーズンでした。(川崎は)今年一番悔しい思いをしたチームじゃないかと思っていて、最後に何かプレゼントが転がってくればと思っていましたが、本当に選手とサポーターのおかげでタイトルを取ることができました。本当に良かったです」
 
 11月29日の浦和戦から中2日で迎えた体力的に厳しいゲームだったが、「ここまで来たら疲れとか関係ないと思っていた」と選手を鼓舞。自慢の攻撃力を引き出し、怒涛のゴールラッシュに導いた。この結果には指揮官も満足したようで、「最後の最後まで点を取るところ、自分たちらしさを出してくれた選手に本当に感謝しています」と頬を緩めた。
 
 また、これまでリーグ2位が3回、ルヴァン杯(ナビスコ杯含む)の準優勝が4回、天皇杯準優勝が1回と過去8度も2位に泣いてきた"シルバーコレクター"の異名を返上できたのも感慨深かったようだ。
 
「これでやっとフロンターレの歴史が動きだした」
 
 風間八宏前監督が育て、鬼木監督の下でバージョンアップしたチームは、ついにクラブ初の歓喜を手にした。とはいえ、これは始めの一歩。「歴史」を動かした指揮官のもとで、川崎は来季にふたつ目のタイトルを狙いに行く。

【川崎 5-0 大宮 PHOTO】小林のキャリア初ハットトリックなど大量5得点で川崎が悲願の初優勝!!!


 
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