手術敢行のイグアイン、因縁の古巣対決への出場が危ぶまれる…ナポリ側の反応は様々

2017年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「不幸」を願う輩にはSNSで怒り

昨シーズン、サン・パオロで大ブーイングと罵声を浴びたイグアイン。果たして、因縁の地に戻ってこられるか!? (C) Getty Images

 1年が過ぎても、ナポリ・サポーターのなかには「裏切り行為」を許せないという者が少なくない。昨シーズン、ナポリからユベントスに移籍したゴンサロ・イグアインのことだ。


 ナポリ時代にセリエAの年間得点記録を66年ぶりに塗り替えたイグアインだが、昨年夏にイタリア史上最高額の9000万ユーロ(約117億円)でユベントスへ移籍。ナポリの一部ファンは当時、イグアインのユニホームを燃やすなどして怒りを露にした。
 
 そのイグアインが現地時間11月27日、左手の骨折の手術を受けたことが明らかになった。そのため、12月1日に行なわれるセリエA第15節、ナポリとの大一番への出場が危ぶまれている。
 
 勝点4差で首位ナポリを追うユーベにとって、エースが欠場するとなれば、小さくない痛手だ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ジョルジョ・キエッリーニは「彼が出場するために全力を尽くすことは確か」と、イグアインの出場に期待を寄せた。
 
「彼はナポリとの試合を非常に重視している。だけど今はまだ、出場できるかどうか分からない」
 
 一方で、ナポリにとってイグアインの欠場は悪くない知らせとも言える。だが、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長の息子エドアルドは、「彼の不在に励まされることはない」と、「裏切り者」との対戦を望んだ。
 
「ピッチで彼と対峙できる方が良い。彼を相手に4ゴールを決めてみせるためにね」
 
 しかし、一部の不届き者は、イグアインにとっての「不幸」を願っていたようだ。手術から一夜明けた28日、イグアインは自身のインスタグラムでサポートに感謝しつつ、不快な思いをさせた人間がいたことを仄めかしている。
 
「僕や、僕のプライベートを全く知りもしないくせに、サッカーをしているというだけで、最悪のことを願うような輩たちもいる。そういった人間たちは、僕が敬意を払うに値しない。誰から敬意を払われるのにも値しない」
 
 イグアインの怒りの矛先が誰に向けられているかは不明だが、手術による欠場の報道が出回った翌日のSNS投稿だけに、ナポリのサポーターである可能性も否定できない。
 
 いずれにしても、最も重要なのは、イグアインが出場できるかどうか。ジュゼッペ・マロッタCEOは「五分五分」としているが、イグアインはサン・パオロのピッチに立てるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事