テベス、上海申花退団が濃厚! 今後は古巣ボカ復帰か、電撃引退か!?

2017年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

特記条項に含まれていたボカとの約束。

幾度となく“ボカ愛”を口にしてきたテベスだけに、現役続行なら行き先は古巣に限られそうだが……。 (C) Getty Images

 世界最高給を手にした元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスの上海での旅路は、わずか10か月のうちに終焉しそうだ。
 
 アルゼンチン・メディア『Radio Mitre』は、上海申花のテベスが11月19日と26日に行なわれた上海上港との中国FAカップ決勝のメンバーに入らず、母国へ帰国したと報道。ウ・ジングゥイ監督も第2レグの後、「メンバーに入らなかったので、彼はアルゼンチンに戻る決断を下した」と話しており、退団が確実視されている。
 
 昨年12月、上海申花に鳴り物入りで加入したテベスは、世界最高額となる週給72万ユーロ(当時のレートで約8900万円)を受け取ることが話題となったが、加入後は18試合で4ゴールを挙げるにとどまり、サポーターからの批判の対象となっていた。
 
 さらに練習を休んで家族と上海市内にあるディズニーランドで過ごす姿が目撃されたほか、事あるごとにアルゼンチンへの想いを口にすることから、「ホームシック少年」と揶揄されてもいた。
 
「50年経っても、南米やヨーロッパには追いつけないだろう」と辛辣な評価を下した中国サッカーからの離脱を決意したと見られるテベス。33歳とベテランの域に達し、引退の二文字もちらつく中で、彼が戻るべき場所はどこなのか?

 それは、一つしかない。ユース時代からプレーしてきたボカ・ジュニオルスだ。
 
 2015年6月にユベントスから11年ぶりにボカへ復帰したテベスは、その後、中国リーグ挑戦を決めてからも、「俺の夢は変わらない。いつかここに戻ることだ」と口にしてきた。
 
 また、2018年12月までとなっている上海申花との契約条項に「期限の11月いっぱいまでに中国に馴染めなかった場合、現役引退かボカ復帰を選択できる」という特記事項を含ませ、ボカが望んだ場合にのみ、上海申花への移籍金1100万ユーロ(約13億5000万円)のうちの60%を支払えば再獲得できることになっている。

 アドリアン・ルオッコとともに立てていたプランを実行に移し、テベスはボカ復帰を狙っているかもしれないが、値下がりするとはいえ、この移籍金額はボカにとって決して安くはない。さらにテベスが引退を仄めかしていることも加味すれば、先は長くなく、この獲得はまさに大博打となる。

次ページ電撃引退という選択も…。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事