【鹿島】「年間優勝ってこんなに…」最終節を前に昌子源は何を思う?

2017年11月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

追われる立場だが、このまま突っ走る覚悟で。

試合後のセレモニーでは、選手会長の昌子は「チームが勝てばいい、このファミリーが勝てばいい。その想いで、ジュビロ戦、必ず勝ちます」と力強く語った。写真:徳原隆元

[J1リーグ第33節]鹿島 0-0 柏/11月26日/県立カシマサッカースタジアム
 
 ホーム最終戦。チケットは完売。勝てばリーグ連覇、節目の20冠目を達成する。
 
 舞台は整った――しかし、鹿島は柏相手に0-0のスコアレスドロー。"勝点1"以外は何も手にできなかった。
 
 改めて、優勝する難しさについて昌子源は次のように語った。
 
「それは感じましたね。やっぱり、そう簡単に優勝させてくれない。一時は(2位と)勝点差が「8」離れたりもしたけど、結局はこういう展開になっている。年間優勝ってこんなに難しいんだって」
 
 それでも、まだ首位にいるのは事実。追われる立場ではあるが、このまま突っ走るつもりでいる。
 
「最後までくっついて、最後に逆転する。それは今まで鹿島がやってきたことでもある。それをそっくりそのまま、"鹿島の得意技"でやられるわけにはいかない。逃げ切る、という言い方が正しいのかな。逃げ切り優勝? まあ、優勝できればなんでもいいです」
 
 11月29日には、延期分の浦和対川崎がある。この試合で川崎が引き分け以下なら、その時点で鹿島のリーグ優勝が決まる。ただ昌子は"他力"を考えていない。
 
「(川崎が)勝つと思って準備をするだけ。最終節で僕らが勝って決める。良い準備をしたいです」
 
 鹿島の最終節は、アウェー磐田戦。前回対戦では0-3の完敗を喫している。そのリベンジも含め、最後はしっかりと勝ち切って、笑顔でシーズンを締め括りたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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