インテル、欧州最長の4か月無敗も…スパレッティ監督は「なぜ全勝できなかったかを考えなければ」

2017年11月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まだ成長の余地がある」と指揮官。

このイカルディのゴールで14節のアタランタ戦にも勝利したインテル。快進撃はいつまで続くのか。(C)Getty Images

 4か月も黒星がなければ、自信を深めていくのは当然だ。インテル・ミラノのルチアーノ・スパレッティ監督は、チームに手応えを感じている。だが同時に、さらなる成長が必要だと檄を飛ばした。

 14節を消化したセリエAで無敗(11勝3分け)を保っているインテル。6連覇中の王者ユベントスと対抗馬ナポリの優勝争いが注目されていた中で、近年低迷が続いたネラッズーリ(インテルの愛称)の躍進は大きな驚きを誘っている。

 インテルの好調は、開幕前のプレシーズンから続いている。現地時間7月15日のニュルンベルクとの親善試合を最後に、土をつけられていないのだ(20戦16勝4分け)。イタリアのニュースサイト『Premium Sport』によると、この無敗期間の長さは欧州5大リーグで最長だという。

 2位は7月27日のユベントス戦を最後に負けていないパリ・サンジェルマン。3位が8月11日のアタランタ戦を最後に無敗貫くバレンシアだ。インテルとバレンシアは欧州カップ戦に出場していないだけに、消化試合数の違いを考慮する必要はある。

 それでもインテルが、開幕前の予想を裏切る活躍を見せているのは間違いない。実際、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、スパレッティ監督も24日の会見で「ビッグ2(ユベントスやナポリ)との差はもうない」と、インテルの強さに胸を張った。

 だが、スパレッティ監督は「やってきたことに継続性を持たせる必要がある」と、選手たちに常に上をめざす意識を求めている。

「チームには満足している。だが、我々にはまだ成長の余地があるんだ。たしかに負けてはいないが、なぜ全勝できなかったのかと自問しなければいけない」

 この姿勢が、今シーズンの躍進を支えているのだろう。インテルは現地時間25日の第14節でも難敵カリアリにアウェーで勝利し、暫定ながらナポリを抑えて単独首位に立った。
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