ユーベがリバプールMF獲得に熱心! 夏に続き冬のメインターゲットに

2017年11月23日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ケディラの後継者となりうる資質をすべて備える。

リバプールと来夏に契約切れのエムレ・ジャン。今夏から追うユーベが冬に向けて再び狙っている。(C)Getty Images

 夏の時点からすでにユベントスのメインターゲットだった。今冬のマーケットでもそれは変わらない。パワー、テクニック、走力、そしてゴールセンス。エムレ・ジャンはビアンコネーロの中盤でサミ・ケディラの後継者となりうる資質をすべて備えているからだ。
 
 昨シーズンに決めたバイシクルシュートは、プレミアリーグのベストゴール集には必ず入っている。ドイツ代表でも10月8日のアゼルバイジャン戦で、強烈なミドルシュートを叩き込んだ。その試合後、ジャンはこう語っている。
 
「ユベントスのように重要なクラブが興味を持ってくれているのは名誉なこと。しかし今はリバプールでのプレーに集中している。それ以外のことはエージェントに任せてあるから」
 
 ユベントスではケディラ、そしてベネディクト・ヘーベデスという同胞も彼を待ち構えている。
 
 ジャンとの現行契約は2018年6月までだけに、リバプールは難しい立場に立たされている。今冬に売却して移籍金を懐に入れるか、来夏にフリーで手放すか。はたして、どうなるか?
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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