ディバラ、ユベンティーノの不安を誘う…「ずっと残るとは約束できない」との発言の真意は!?

2017年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メッシの後継者」という表現に「僕は満足」

現在のサッカー界では、選手自身が己の未来を予測しにくくなっており、ディバラの発言もある意味、正しい(無難な?)と言えるだろう。本人が何を望んでいるかは定かでないが……。 (C) Getty Images

 現在のサッカー界に、絶対はない。ブラジル代表のネイマールが今シーズン、史上最高額でバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍したことは、それを改めて裏付けた。
 
 
 だからこそ、今の時代に選手が「絶対に移籍しない」と断言することは難しい。ユベントスのパウロ・ディバラも『フランス・フットボール』のインタビューで「約束はしない。自分だけで決まることじゃないし、ずっとユーベに残るとは言えないよ」と発言した。
 
 4月にユーベとの契約を2022年まで延長したばかりのディバラだが、サポーターとしては気になるコメント。ただし、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ディバラは「今シーズンがユーベでのラストシーズンになるとも言わない」とも付け加えている。だからこそ、目の前のことに集中しているという。
 
「今のサッカーに、絶対はないんだ。僕は今のことだけを考える。そして、できるだけ多くの勝利を手にしたいと思っているんだ」
 
 そこには、個人としての最高の栄誉であるバロンドールも含まれる。ディバラはさらなる成長が必要と認めつつ、世界のトップを競いたいと意気込んだ。
 
「(リオネル・)メッシとクリスチアーノ・ロナウドのように、僕もネイマールと渡り合っていきたい。でも、現時点では彼の方が僕の前にいる。でもとにかく、バロンドールは僕の目標だ」
 
 メッシと比較されることも少なくないディバラは「ずっとロナウジーニョが好きだったけど、僕らの世代にとってメッシは、(ディエゴ・)マラドーナのようなものなんだ」と、アルゼンチン代表のエースを称賛。代表でチームメイトであることを「光栄」とし、「メッシの後継者」という表現も嫌ではないと述べた。
 
「受け止め方次第だ。比較を嫌がる人もいるけど、僕は満足している。そして、自分の目標を達成するためにピッチに向かうよ」
 
 今シーズンはセリエA開幕から6試合で10ゴールと圧倒的な得点力を見せながら、10月に2試合連続でPKを失敗するなど、不調も騒がれたディバラ。だが、前節のサンプドリア戦では途中出場ながら得意の左足で見事なゴールを決めており、再びの爆発が期待されるところだ。
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