サウジメディアの直撃取材を受けた興梠慎三が印象深い選手に挙げたのは?

2017年11月22日 塚越 始

「第1戦とは異なり積極的に仕掛ける」

サウジアラビアメディアの取材を受ける興梠。印象に残った選手として相手エースを挙げた。写真:塚越 始

 サウジアラビアから帰国した浦和レッズが11月21日、ホームでのACL決勝、アル・ヒラルとの第2戦に向けて、大原サッカー場で今週唯一の公開トレーニングを行なった。身体に負荷をかける走力練習やボール回しなど、選手たちは軽めのメニューで汗を流した。
 
 18日のアウェーでの第1戦は、ラファエル・シルバの貴重なアウェーゴールにより1-1に持ち込んだ。その試合の前後半に一度ずつレーザー光線を目に受けてプレーを妨害された西川周作は、「(アピールなどしなかったのは)気にならなかった。これまで中東でも何度かそういう目にあってきたが、プレーするうえで問題なかった」と語った。
 
 また、決勝第1戦後にアル・ヒラルのサポーターと思われる複数の人物から自身のSNSに差別的な書き込みをされたR・シルバは、「もしも、そのような意図があったとしても、僕には届いていない。そのようなことで僕を傷つけることはできない。第2戦に集中するだけ」と意に介していなかった。
 
この日はサウジアラビアのメディアであるアル・ジャジーラが練習場に訪れ、興梠慎三や槙野智章に直撃取材を行なっていた。興梠は取材に対し、「ACLでは今季ホームで負けていないという強みを生かし、アウェーでの第1戦とは異なり、前から積極的に仕掛ける戦いを見せたい。(印象に残ったのは)1トップの選手で(77番のオマル・ハルビン)、身体がとても強く、ボールがよく収まっていた」と語った。
 
 取材後、興梠は自ら手袋をとって記者に握手を求めた。喜んだ記者と記念撮影するなど、フレンドリーに対応していた。
 
 アル・ヒラルとの決勝第2戦は11月25日午後7時15分から、埼玉スタジアムで行なわれる。第1戦を1-1で引き分けた浦和は、アウェーゴールルールにより、0-0でも優勝できる優位な立場にいる。アル・ヒラルはすでに来日し、練習を積んでいる。
 
取材・文:塚越 始(スポーツライター)
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