「スコアラーだけでなく、誰がパスを出したかを気にするようにしている」ルイス・アルベルトに捧げるペレの金言

2017年12月08日 遠藤孝輔

パサーがいてこそストライカーは輝く

批判的な見方はあっても、ゴールよりもアシストに幸福感を感じるというL・アルベルト(左)。11月にスペイン代表に初めて選出されたパサーには、“王様”ペレ(右)の言葉を捧げたい。(C)Getty Images

≪注目のコメント≫
「シュートかパスなら、僕はいつもパスを選ぶよ」
発言者:ルイス・アルベルト(ラツィオ/スペイン代表)
 
 好調ラツィオの原動力となり、11月にスペイン代表初招集を受けたルイス・アルベルトのポリシーだ。プレーの何に喜びを感じるかは千差万別とはいえ、少数派を自覚しているのか「僕が間抜けなのかは分からないけど(笑)」とも。いずれにせよ、名手揃いのパサー王国にまたひとり楽しみな人材が台頭した。
 
≪L・アルベルトに捧げる"金言"≫
「スコアラーだけでなく、誰がパスを出したかを気にするようにしている」
発言者:ペレ(元ブラジル代表)
 
 パサーなくしてスコアラーは成立しない。そんな示唆に富んだ発言だ。ラツィオの同僚やスポーツディレクターから「よく責められるよ。もっとシュートを撃ちなって」と冗談交じりに話すL・アルベルトにとって、だれよりも多くのゴールを積み重ねたキングの"理解"は心強いかぎりだろう。
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2017.12.7号より加筆・修正
 
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