エースの去就問題が騒がしいアトレティコ。生え抜きのコケは「ここが嫌なら出ていけばいい!」

2017年11月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームに集中できない選手はいらない」

「求めるのはここでのプレーに専念できる選手だけ」。8歳からアトレティコでプレーするコケだけにその言葉には重みがある。(C)Getty Images

 アトレティコ・マドリーのエース、アントワーヌ・グリエーズマンは、不振が懸念される一方で、去就も取り沙汰されている。クラブの生え抜きであるコケは、同僚の現状をどう考えているのだろうか。

 エンリケ・セレソ会長は、グリエーズマンの残留を強調している。だがフランス・メディアは、今シーズン終了後のバルセロナ移籍で基本合意に達したと報じており、グリエーズマン自身は、パリ・サンジェルマンのネイマールやキリアン・エムバペとのプレーが「夢」だと認め、今年の夏に獲得に動いたマンチェスター・ユナイテッドの関心を伝える報道も後を絶たない。

 アトレティコが補強禁止処分を科されたことを受け、退団が決定的と言われていたグリエーズマンは、一転してチームに残ることを選択した。その心意気に多くの賛辞が寄せられたのは記憶に新しい。

『ESPN』によると、コケも「彼は昨シーズン終了後にも去る機会があったけど、移籍しなかった。だからきっとここが好きなんだと思う」と、グリエーズマンのアトレティコに対する想いを強調している。

 だが今シーズンのグリエーズマンは、リーガ・エスパニョーラで2ゴール、チャンピオンズ・リーグ(CL)で1ゴールと"ゴールスランプ"に陥っている。チームもリーガで首位バルセロナに勝点8差をつけられ、CLではグループステージ敗退の危機にあるだけに、今回の去就騒動を良く思わないサポーターもいるだろう。

 これについてコケは、「ここが嫌なら自由に出ていけばいい。僕らはアトレティコでのプレーに専念できる選手だけを求めている」と、チームに集中できない選手は不要だと断じた。

 そのうえでコケは、「(グリエーズマンは)アトレティコに専念していると思う。先月の僕らはぜんぜん良くなかったけど、少しずつ改善していける」とも付け加えている。

 グリエーズマンは不穏な空気を吹き飛ばし、アトレティコは復調を果たせるのか。まずは18日にホームで開催される、レアル・マドリーとのダービーマッチが注目される。
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