【ACL】鹿島戦のような守備と… 柏木陽介が挙げた「アル・ヒラル攻略」3つのポイント

2017年11月16日 塚越 始

「鹿島戦のような守備ができれば大崩れはしないが……」

決勝では粘り強い守備が必要になると語る柏木。さらにアル・ヒラルを攻略するうえでのポイントを話した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズは11月18日(日本時間19日午前1時15分)、サウジアラビアの首都リヤドで、アル・ヒラルとのAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦に臨む。司令塔の柏木陽介は11月5日の鹿島戦をひとつのシミュレーションと捉え、この試合に向けた攻略ポイントを挙げていた。
 
浦和は14日に日本を出発し、UAEのドバイで短期合宿を行ない、決戦の地であるリヤドに乗り込む。「痛みなどを取り除く一方でしっかり身体を動かして、チームとしては向こうに渡ってから状態を上げて行くことになると思う」と柏木は話しており、いよいよ本番モードに突入する。
 
 鹿島戦を終えたあと、柏木は「チームとして、まずACLに賭けてやってきた。鹿島戦のような守備ができれば、そこまでやられないと思う」と強調。0-1で敗れたものの、ピンチの数も限られた首位との一戦のようなディフェンスができれば、大崩れはしないはずだという。「ただし……」と、浦和の背番号10は続ける。
 
「今はミシャ(ペトロヴィッチ前監督の愛称)のサッカーとは逆。ボールを持ってナンボのチームから、システムもやり方も変わっている。プレッシャーをかけてくるチームかどうかにもよって、対応も異なる。プレッシャーを受けてしまうと、正直、俺か(長澤)和輝が動かないと、ボールも動かない。もう少し、後ろからのボールの持ち運びを上手く増やしたい。ボールは持てていてポゼッションはできているようだけど、前には行けていない。慎三にボールが入ってもサポートに行けていない」
 
 つまり、プレッシャーを受けると間延びが生じてしまい、4-1-4-1のインサイドハーフである柏木や長澤が後ろに引いてボールを受ける機会が増えてしまう。そうなると、最前線の興梠慎三が孤立。状況に応じて、最終ラインを上げたり、SBがボールを持ち運んだりして、より高い位置から仕掛けて攻撃に厚みを持たせることを課題に挙げていた。
 
「あとは俺がボールを持つと、全体が裏のスペースを狙って走ってくれているけど、そこで誰かが行かずに足もとで受けてくれれば、また時間を作り直せる。特にACLなんて、DFを含め相手のスピードが速い。だから一気に裏を狙うだけでなく、裏へ抜ける人も、足もとで受ける人もいる状況。そこが大事かな。裏を狙ったあとも、もうひとり絡んでいきたい。押し上げというよりも、やり直すシーンがより欲しい」

次ページ相手の鋭利なカウンターの勢いに飲まれるのは避けたい。

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