キエッリーニは迷い…予選敗退のイタリア、長年堅守を支えたCBたちの去就は?

2017年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ついに06年優勝メンバーはゼロに

30歳のボヌッチ以外は、一気に世代交代が進むであろうイタリアの守備陣。再び、あの堅守を取り戻せるだろうか。 (C) Getty Images

 カルチョーポリ(不正スキャンダル)に揺れながらも世界王者に輝いたドイツ・ワールドカップから11年。その後のW杯では2大会連続でグループステージ敗退に終わっていたイタリア代表は、ついに本大会への切符も失った。

 現地時間11月13日、欧州予選プレーオフで敗退が決まったイタリアは、本大会での現役引退を表明していた守護神ジャンルイジ・ブッフォンに加え、34歳のダニエレ・デ・ロッシと、36歳のアンドレア・バルザーリも代表引退を明らかにした。
 
 アルベルト・ジラルディーノなど、現役を続けている選手たちもいる。だが実質的に、06年の世界王者たちが全員、「アッズーリ(イタリア代表の愛称)」から去ったかたちだ。
 
 バルザーリは試合後、イタリア『スカイ・スポーツ』に対し、「サッカーに関して言えば、キャリアで最大の失望だ」と、W杯予選敗退という結果で代表での戦いが幕を閉じたことを嘆いた。
 
「代表には、多くのことが含まれる。国歌には震えを感じるし、サポーターとの団結や友情も生まれる。この終わりは、本当に残念だ。このグループを去るのは本当につらい。本当に言葉がないよ。これで、ベテランのサイクルは終わった。でも、意欲ある若手たちがいる」
 
 一方、今夏に33歳になったジョルジョ・キエッリーニは、代表での活動を続けるかどうか悩んでいるのかもしれない。「イタリアが、キエッリーニからリスタートすべきなのかどうかは分からない」と、今後については明言を避けている。
 
 だが、彼は「(マルコ・)ヴェッラッティら、90年代以降生まれの選手たちからリスタートするのは確かだ。また新たなサイクルが始まり、それが再生のサイクルとなることを確信している」と、今後は後輩たちが主軸になるとの考えも示した。
 
 予選敗退という屈辱にまみれたイタリア。新たな世代は、復活を求められる。キエッリーニは、「今日、観客や国が示してくれた愛情からリスタートしなければ。僕らには多くの若手がいるが、彼らもそれを必要とするだろう」と、国全体で再建を目指す必要があると訴えている。
 
「この凋落から立ち直るには、たくさんの仕事が必要だ」
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