【W杯予選大陸間PO】オーストラリア、幾多の好機を活かせず…敵地での第1レグは無得点ドロー

2017年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともにチャンスを残して5日後の決着戦へ

34分、巧みなボールコントロールでDFの頭上を抜いて独走したユリッチ。GKとの1対1はこの試合最大の得点機だったが、シュートは正確性を欠いた。 (C) Getty Images

 11月10日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ予選の大陸間プレーオフ(PO)の第1レグが行なわれ、ホンジュラスとオーストラリアの一戦はスコアレスドローに終わった。
 
 アジアの第5代表と北中米カリブ海の最終予選4位が、ホーム&アウェーで1枚のロシア行きチケットを争うサバイバルマッチ。その初戦はホンジュラスのホーム、サンペドロスラで行なわれた。
 
 ホームチームはランサが7分に最初の好機を迎えるが、対するオーストラリアは14分にロンゴがドリブルでペナルティーエリアに侵入して決定的なシュートを放つ。この最初の決定機は、GKエスコベルが好反応によって阻まれた。
 
 アウェーチームは、24分にはセットプレーからライトが競り合いに勝ってGKの頭上を越すヘッドを放つも、ボールはクロスバーの上。さらに34分には、ユリッチが巧みなトラップから抜け出してGKと1対1の場面を迎えるも、シュートはゴールマウスを逸れ、最大のチャンスを活かせない。
 
 組織力で勝るオーストラリアを前にボールポゼッションでは下回ったホンジュラスは、ボールを奪った際には積極性を示し、左サイドから機動力のあるキオトが仕掛けてチャンスを作り出そうとする。ただ、最後の部分で意外性に欠け、オーストラリアの守備を崩すまでには至らない。
 
 スコアレスで突入した後半、最初に好機を作ったのは、やはりアウェーチーム。54分、右からロンゴが上げたクロスにユリッチが打点の高いヘッドで合わせたが、コースが甘く、GKが何とかCKに逃げた。
 
 一方、前半に比べてシンプルに縦にボールを入れる攻撃が多くなったホンジュラスは、64分、カウンターからロングパス1本でキオトが抜け出し、フィニッシュまで持ち込む。
 
 相手ゴールに迫る回数では相手を上回ったオーストラリアだが、後半によりプレッシャーが増したホンジュラスに対し、決定的な場面を作り出すことができない。ロンゴ、ムーイの両サイドからのクロスも、前半ほど効果的ではなかった。
 
 両チームに長くシュートチャンスが訪れないまま試合は終盤に突入したが、82分、ホンジュラスは交代出場のコストリーがペナルティーエリアに侵入して強烈なシュート。GKライアンが何とか触れて、オーストリアは終了間際の失点を免れた。
 
 この先はホンジュラスが攻勢に立ったものの、オーストラリアの守備も最後まで崩れることはなく、第1レグは一度もゴールネットが揺れることのないまま、終了を迎えた。
 
 オーストラリアにとっては、アウェーマッチをドローで乗り切ったという満足感と、幾つかの決定機を逃したという悔しさが半々といったところだろう。自国で受け身に立つ時間の長かったホンジュラスにも、十分にチャンスは残された。
 
 運命の決着戦は15日、シドニーのANZスタジアムで行なわれる。
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