ブッフォン、プレーオフでスウェーデンを警戒するも「W杯はイタリアが“定期券”を持つ大会」

2017年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレーオフは特殊な戦いでワクワクもする」

20歳で参加した98年フランス大会(出場はなし)から5大会連続でW杯本大会の最終メンバーに名を連ねてきたブッフォン。来夏、輝かしくそのキャリアを締め括るために、スウェーデンとの重要で厳しい戦いに臨む。 (C) Getty Images

 ユベントスに所属するイタリア代表の守護神、ジャンルイジ・ブッフォンは、今シーズンのチャンピオンズ・リーグで優勝しない限り、来夏のロシア・ワールドカップ(W杯)で現役を退くと公言している。


 ロシアW杯に出場すれば、ブッフォンは前人未到の6大会連続参加という偉大な記録を打ち立てることができる。だがそのためには、チームがスウェーデンとの欧州予選プレーオフを勝ち抜かなければいけない。イタリアは10日(現地時間)、敵地での第1レグに臨む。
 
 もしもイタリアがスウェーデンに屈した場合、ブッフォンにとってこの2試合は、長きにわたる輝かしい代表キャリアの最後となるかもしれない。だがブッフォン自身は、その可能性を微塵も考えていないようだ。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、大事な初戦を前にした11月9日、ブッフォンは「明日の試合は、うまくいけば大きな喜びだ。そうじゃない場合のことは、話したくもない」と述べている。
 
「特殊な対戦だ。イタリアがプレーオフを戦うのは、久しぶりのことだしね。その意味では、ワクワクするよ。僕らにも、スウェーデンにも、本大会へのチケットを手に入れられる可能性がある。W杯は、イタリアが"定期券"を持っている大会だ。僕らは、その定期の期間を延ばさなければいけない」
 
 イタリアにとってアドバンテージとなるのは、ズラタン・イブラヒモビッチがスウェーデン代表から引退していることだ。だがブッフォンは、「ズラタンのようなプレーを一手に引き受ける選手がいないことで、多くの選手がより責任感を持ち、自由に、それまでと違う何かにトライできるはずだ」と警戒する。
 
「ズラタンはひとつのプレー、あるいはボールに一度触れただけで、チームを勝利に導くことができるような、世界でも数少ない選手のひとりだ。だが、彼がいないことで、スウェーデンはよりチームとしてプレーしている」
 
 イブラヒモビッチ自身も先日、イタリア・メディアのインタビューで、今のスウェーデンには「失う物がない」と話している。ブッフォンとイタリアは、イブラヒモビッチという「個」に頼るのではなく、集団で戦うスウェーデンを沈め、15大会連続出場を決められるだろうか。
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