リネカーにあの元イタリア代表の“重戦車”が苦言! 「なんでテレビに出られるのか分からない」

2017年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマとリネカーの間に割って入ったヴィエリ。

リネカー(左)とヴィエリ(右)。ともにかつてリーガでプレーした経歴を持つ2人の間に新たな火種が生まれた。 (C) Getty Images

 元イングランド代表のガリー・リネカーとR・マドリーのカリム・ベンゼマの騒動は、新たに役者が加わって、収拾がつきそうにない。現地時間11月7日、カタールの大手メディア『BeIN』の番組に出演した元イタリア代表FWのクリスティアン・ヴィエリが、ベンゼマを擁護するコメントを残したのだ。
 
 事の発端は、ベンゼマの不振だった。昨シーズン公式戦48試合で19ゴール・9アシストを記録したフランス代表FWだったが、今シーズンはリーガ・エスパニョーラ第11節終了時点で、公式戦12試合2ゴール・2アシストに留まっている。
 
 そんなベンゼマに対して、英国メディア『BBC』の解説者も務めているリネカーは、10月17日に行なわれたチャンピオンズ・リーグのトッテナム戦の最中に自身のツイッターで、「マドリーのような強いチームで毎試合ゴールを決めるのは、何ら特別ではない。そこそこできるのと、素晴らしいのは別だ」と、手厳しくコメントをした。
 
 それにベンゼマが反応し、フランス紙『Les Inrockuptibles』で、「ジャーナリストになった元サッカー選手たちや、憎しみを巻き散らす一部の人たちの批判には、正直言って気の毒に思う」と、リネカーを暗に非難したのだ。
 
 そうした騒動に割って入ったのが、現役時代に、そのパワフルなプレースタイルから"重戦車"と呼ばれた元イタリア代表FWヴィエリだった。
 
『BeIN』のサッカー番組『The Locker Room』に出演したヴィエリは、「なぜ、リネカーみたいなやつがテレビ出られるか理解できない」とコメントし、さらに元イングランド代表FWの振る舞いを嘆いた。
 
「彼はストライカーだった。だから、2試合も無得点だった時に、そいつを殺しにかかるのだろうか? ストライカーというものをもっと良く理解したうえで話すべきだ」
 
 ちなみにヴィエリは、わずかに1シーズンではあったものの、1997-98シーズンにアトレティコ・マドリーでプレーし、24試合で24ゴールというゴールラッシュを見せて、リーガ得点王に輝いた経歴を持っている。
 
 そんな元イタリア代表FWの放言を知ったリネカーは、すぐさま自身のツイッターを更新し、反論を展開している。
 
「私はフットボールに関することを話すためにテレビに出演している。"驚くべきことに"それは選手に関係することも含むんだよね」
 
「僕はクラブでベストを尽くすよ」と、プレーのみに集中することを決意しているベンゼマの想いとは裏腹に、この騒動はまだまだ鎮まる気配がない。
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