「グローブを壁に掛ける日が近づいている」 36歳の名手カシージャスが自身の引き際に言及

2017年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

熾烈な賞レースを制してゴールデンフット受賞!

今シーズンは530分間無失点という記録を作りながら、直近の公式戦5試合をベンチで過ごしているカシージャス。移籍の噂も流れている36歳の守護神の動向は非常に気になるところだ。 (C) Getty Images

 ポルトに所属する元スペイン代表のイケル・カシージャスが現地時間11月7日、今年の「ゴールデンフット」を受賞後、将来について「グローブを脱ぐ日はどんどん近づいている」と述べたと、スペイン紙『アス』が伝えている。

 29歳以上の現役選手から選出されるゴールデンフット。今年はカシージャスの他に、以下の選手がノミネートされていた。
 
 マヌエル・ノイアー、アリエン・ロッベン(以上バイエルン)、セルヒオ・ラモス、クリスチアーノ・ロナウド(以上レアル・マドリー)、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス(以上バルセロナ)、チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)、トゥーレ・ヤヤ(マンチェスター・シティ)、アンドレア・ピルロ(ニューヨーク・シティ)
 
 ビッグネームたちとの賞レースを制したカシージャスは、これまでのキャリアについて「サッカーにおいて自分は、最初からとても幸運だった」と振り返った。
 
「このスポーツに感謝しなければいけない。多くの喜びと、同じように悲しみも与えてくれた。僕に残ったのは、喜びだけどね。幸運にも、多くの人たちを幸せにすることができた」
 
 長きにわたってトップレベルで活躍し、数々の栄光を手にしてきたカシージャス。その彼にとってキャリア最高の瞬間は、1999-2000シーズンのチャンピオンズ・リーグ優勝と南アフリカ・ワールドカップ優勝だという。
 
 また、マドリーやスペイン代表で活躍してきたカシージャスは、「それぞれのチームでひとりずつベストプレーヤーを選ぶとしたら?」との質問に、前者ではジネディーヌ・ジダン(現監督)、後者にはアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)の名前を挙げた。
 
「マドリーでは、幸運にもジダンと一緒にやることができた。素晴らしい品格を持った選手だったよ。世界中が彼のプレーを愛していたね。彼がボールを扱っていた時は、美しかった。代表では……難しいね。挙げるならイニエスタかな? タイトルを獲得したスペイン代表の模範だ」
 
 アス紙によると、スペイン人選手の受賞は14年のイニエスタに続く2人目。また、GKの受賞は、昨年のジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス/イタリア代表)に続いて2年連続となる。
 
 そのブッフォンは、今シーズン限りで引退する考えを明かしているが、カシージャスも「グローブを壁に掛ける日はどんどん近づいている」と、ユニホームを脱ぐ日のことを想像している様子。引退後については、サッカー界と何かしら関わりを保ちたいと述べた。
 
「サッカーの世界とは、関係を維持していきたい。どんなかたちかは分からないけど……サッカー界とは繋がっていたいんだ」
 
 指導者やフロント、解説者など、引退後もサッカーに携わっている元選手は少なくない。カシージャスが選ぶのは、どの道になるのだろうか。
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