コンテVSモウリーニョの舌戦再び! 「握手は大事じゃない」「走って追いかけて欲しいのか?」

2017年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

首位マンCとの差が広がるも、モウリーニョは強気。

ベストゲームのあとながら、握手を交わすことはなかったコンテ(左)とモウリーニョ(右)。その胸中にはどんな想いが巡っていたのか。 (C) Getty Images

 昨シーズンから何かと衝突が騒がれてきただけに、プレミアリーグでの対戦後に互いの健闘を称えることをしなければ、ゴシップ好きの英国メディアに騒がれることは致し方ないのかもしれない。
 
 現地時間11月5日にスタンフォード・ブリッジで行なわれたプレミアリーグ11節の大一番、チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、1-0でホームチームが勝利を収めた。
 
 試合終了を告げる笛が鳴ると同時にチェルシーのアントニオ・コンテ監督は、スタンドのファンに向かって雄叫びを上げ、選手たちと勝利を祝うためにピッチへと向かった。
 
 そのイタリア人指揮官に目を向けつつ、マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は、チェルシー・ベンチの数人のスタッフたちと握手をかわしてから、ロッカールームへと続くトンネルへと歩を進めた。
 
 結局、最後まで健闘を称える握手をしなかったコンテとモウリーニョ。昨シーズンから対戦時には舌戦を繰り広げてきた両者の溝は深まっているようにも見える。
 
 今シーズンも負傷者の多さを嘆くコンテに対してモウリーニョが、「私なら泣かない。なぜなら負傷している選手のことはひとまず考えずに起用する選手を信頼するからだ」と皮肉るなど、事あるごとに緊張感を漂わせてきた。
 
 だが、英紙『デイリー・メール』によると、コンテは、試合後に外野の喧騒を一蹴した。
 
「握手は大事じゃない。重要なのは試合に勝つことだ。握手は大事かもしれないし、そうじゃないかもしれないが、最も大事なのはピッチの上でのことだ」
 
 一方、モウリーニョも、『ESPN』の取材陣に握手の件について問われ、「ピッチまで彼を追いかけてほしいのか?」と、返している。
 
「私はそこにいた人たちと握手した。ひとりは彼のアシスタントである弟さんじゃなかったかな。だから、私は自分の義務を果たしたと感じている。彼を走って追いかけることはできないよ」
 
 その心中にある本音は、本人たちにしか分からない。だが、この日の敗戦で、モウリーニョがコンテよりもチームの現状を気にしなければいけなくなったことは確かだろう。首位を快走するマンチェスター・シティとの勝点差は8ポイントに広がり、3位トッテナムには勝点(23)で並ばれている。
 
 しかし、モウリーニョは、「確かに我々は心配している。だが、我々は2位だ。その下の18チームが我々以上に心配しなければいけないだろう」と、現時点での勝点8差は、タイトルに影響しないことを強調した。
 
「プレミアでの8差は、ポルトガルやリーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガでの8差とは持つ意味が違う。11月終盤から1月にかけての忙しい時期に、我々は(ポール・)ポグバ、(マルコス・)ロホ、(ズラタン・)イブラヒモビッチが戻って、最高の状態となるはずだ。そう願っている」
 
 ライバルとのビッグマッチを落としながらも、強気な姿勢を崩さなかったマンチェスター・Uで2年目を迎えたモウリーニョは、同じく2年目のジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・Cとの差をひっくり返すことができるだろうか。
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