エースがまさかのブチ切れ!好調バレンシアに何があった?

2017年11月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

連続ゴールが止まり“プッツン”。

好調バレンシアを牽引するザザ。第10節終了時点でメッシに次ぐ9ゴールをマークしている。(C)Rafa HUERTA

 リーガ・エスパニョーラ第11節、レガネスを3-0で下し、クラブ新記録のリーグ戦7連勝を飾ったバレンシア。だが、この絶好調のチームに水を差すような事態が起きてしまった。
 
 主砲のシモーネ・ザザが、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督への怒りを露わにしたのだ。
 
 2-0で迎えた77分だった。サンティ・ミナとの交代を命じられたザザは、明らかに不満げな表情を浮かべてベンチへ下がると、指揮官との握手を拒否し、捨て台詞を残してドレッシングルームへ去ってしまった。
 
 激怒したのには理由があった。このイタリア代表FWは、6試合連続ゴール中だったのだ。このゲームではネットを揺らしておらず、途中交代は不本意だったのだろう。
 
 ザザがこのような態度を取ったのは初めてではない。第4節のレバンテ戦で先発を外れた際も、試合後のサポーターへの挨拶をせずにひとりロッカールームへと下がっている。そのうえ、恋人のキアラ・ビアージさんが、SNSでマルセリーノ監督を非難する投稿をして物議を醸していた。
 
 その時は、続くマラガ戦で鬱憤を晴らすかのようにハットトリックを決め(連続ゴールはこの試合から始まった)、「監督とのわだかまりはない」とコメントしたが、今回の件もあっさり水に流せるだろうか。
 
 逆に、規律に人一倍厳しい指揮官が、何らかの制裁を科す可能性もなくはないだろう。
 
 幸いなのは、ここからインターナショナルウィークに入ることだ。状態の良さを買われ、約1年ぶりにアッズーリへ招集されたザザもチームを離れるため、頭を冷やす時間は十分にある。
 
 飛ぶ鳥を落とす勢いで首位バルセロナを追走するバレンシア。この一件が尾を引かなければいいのだが……。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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