40%のファンがR・マドリーの「無冠」を予想。地元メディアが調査

2017年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマの支持率は10%。C・ロナウドも30%に届かず。

常勝が義務付けられているマドリーにとって、非メガクラブ相手の「連敗」は危機的状況にあることを意味する。この冬のフロントの動きにも注目したい。(C)Getty Images

「チームに危機はない」

 レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、現地時間11月1日のチャンピオンズ・リーグ(CL)でトッテナム・ホットスパーに1-3と敗れ、公式戦2連敗を喫しても、チームが落ち着いた状態にあることを強調した。

 しかし、マドリディスタ(R・マドリーのサポーター)の不満が高まっているのは明らかだ。

 2連覇中のCLではグループ2位(3位のドルトムントとは勝点5差)でベスト16進出に近づいているものの、リーガ・エスパニョーラでは首位バルセロナに8ポイント差をつけられて3位。一部では、すでに連覇の可能性が潰えたという声も聞かれている。

 実際、スペイン紙『Marca』が3日に伝えたアンケート結果によると、ユーザーの40%が今シーズンのR・マドリーの最終成績を「無冠」と予想。さらに、「冬のマーケットで補強が必要」と回答したファンは79%に達し、補強すべきポジションについては、前線が77%で圧倒的に多かった(中盤が6%、DFラインが11%、GKが6%)。

 補強の必要性が叫ばれるのは、現メンバーが不甲斐ないことの裏返しでもある。『Marca』紙は今回のアンケートで、トップチームの各メンバーについて満足しているかどうかも調査。その結果、半数以上のファンから支持を得られたのは、ケイラー・ナバス、ダニエル・カルバハル、ラファエル・ヴァランヌ、ナチョ、アシュラフ・ハキミ、マルコス・ジョレンテ、マルコ・アセンシオ、イスコ、マテオ・コバチッチ、ダニ・セバジョスの10選手のみだった。もっとも高い支持率を得たのは87%のイスコで、84%のカルバハル、80%のナバスがこれに続いた。

 その一方で、CFカリム・ベンゼマの"支持率"はわずか10%。ガレス・ベイルも13%と落ち込み、エースのクリスチアーノ・ロナウドでさえ30%には届かなかった(28%)。また、左サイドバックのマルセロも31%と批判の標的になっており、キャプテンのセルヒオ・ラモスは48%。ルカ・モドリッチ、カゼミーロ、トニ・クロースのMF陣も、それぞれ41%、41%、37%と過半数を下回った。

 ジダン監督の支持率も42%と大きくダウしたが、「低迷の責任はだれにあるか」との問いに指揮官と回答したファンは全体の20%にとどまった。42%でトップだったのが選手で、クラブの強化部門が27%で監督をわずかに上回った。

 UEFAスーパーカップでマンチェスター・ユナイテッドを沈め、スペイン・スーペルコパではバルサを寄せ付けず、CLとリーガの2冠を達成した昨シーズンからの勢いを保つかに思われていたR・マドリーだが、そのわずか3か月後に「危機」が叫ばれている。

 はたして白い巨人は、ここから巻き返すことができるのだろうか。

 
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