【移籍市場超速報】CL決勝進出を決めたアトレティコ 今夏の補強ターゲットは――

2014年05月01日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

トリノ対ウディネーゼを視察してインモービレに強い印象.

【アトレティコ・マドリー】インモービレ(トリノ)とペレイラ(ウディネーゼ)に興味
 
 アトレティコ・マドリーがイタリアに注目している。4月24日のトリノ対ウディネーゼをチェックしたスカウトは、トリノのアレッシオ・チェルチが目的だったが、むしろチーロ・インモービレに強い印象を受けた模様。イングランド(チェルシー)行きが濃厚なジエゴ・コスタの後釜候補として、獲得の可能性を探る動きが予想される。
 
 もうひとりチェックリストに挙がっていたのが、ウディネーゼのロベルト・ペレイラ。ディエゴ・シメオネ監督のサッカーにとって重要なピースになる可能性もある。アトレティコの動向には今後も注目だ。
 
【フィオレンティーナ】ジェノアのヴルサリコとドゥ・メオに注目
 
 5月3日にナポリとのコッパ・イタリア決勝を控えるフィオレンティーナは、すでに来シーズンに向けた補強に動き出している。新たに浮上したターゲットは、クロアチア代表SBのシメ・ヴルサリコ、フランス人CBのセバスティアン・ドゥ・メオというジェノアでプレーする2人のディフェンダー。いずれもヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が高く評価している。
 
【カターニャ】ディ・フランチェスコあるいはニコラを指揮官に再出発?
 
 現在セリエA最下位でB降格が濃厚になっているカターニャは、4月30日に開かれた株主総会で、アルゼンチンでも有数のFIFAエージェントだったパブロ・コセンティーノ副会長の代表取締役昇格を決定、セリエBから再出発することになるであろう来シーズンの戦略を練ることになった。
 
 新監督候補として名前が挙がっているのは、サッスオーロのエウセビオ・ディ・フランチェスコ、リボルノのダビデ・ニコラという、残留争いのライバルを率いる2人。誰に決まるかは残留争いの行方にも左右されることになりそうだ。
 
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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