ベンゼマが自身を酷評したリネカーら批評家を憐れむ「正直言って…」

2017年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

遠ざかる代表戦へも意欲を示す。

今シーズンはリーガ・エスパニョーラで6試合1ゴールと低調なベンゼマ。はたして、巻き返しを図ることはできるのか? (C) Getty Images

 元イングランド代表のガリー・リネカーから「過大評価されている」と批判されたレアル・マドリーのカリム・ベンゼマが、母国フランスのメディアで反論を展開した。
 
 英国メディア『BBC』の解説者も務めるリネカーは、現地時間10月17日に自身ツイッターで、「マドリーのような強いチームで毎試合ゴールを決めるのは、何ら特別ではない。そこそこできるのと、素晴らしいのは別だ」と、チャンピオンズ・リーグのトッテナム戦で決定機を逸したベンゼマを酷評した。
 
 それに対して、R・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、「サッカーを知る人間がそのようなことを言うのは恥ずべきことだ」と不快感を表し、同胞ベンゼマを擁護。だが、その後もリネカーは、「ジダンがベンゼマをベストと考えているおかげで、R・マドリーが(ハリー・)ケインを引き抜くことはなさそうだ」とツイートするなど、フランス代表FWに対する厳しいコメントを続けた。
 
 スペイン紙『Marca』によると、ベンゼマはフランス『Les Inrockuptibles』で、「ジャーナリストになった元サッカー選手たちや、憎しみを巻き散らす一部の人たちの批判は、正直言って気の毒に思う」と、リネカーの名前こそ出さなかったが、元選手の評論家たちを非難した。
 
「彼らも僕と同じ経験をしてきたはずなのに、連帯していない。毎日、僕のことを話し、新聞をもっと売ることばかりを考えているのが好きなごく少数の人間がいるんだよ。フランスでの僕のイメージは分からないけど、残念ながら変わることはないんじゃないかな」
 
 代表でチームメートだったマテュー・ヴァルビュエナとのスキャンダルが原因で、2015年8月10日のアルメニア戦を最後にフランス代表から遠ざかっているベンゼマは、「もちろん戻りたいさ!」と、代表復帰への想いを隠さない。そんな29歳のストライカーは、そのためにR・マドリーで結果を残したいと意気込んでいる。
 
「ワールドカップ出場を夢に見ないサッカー選手なんているかい? 僕はクラブでベストを尽くすよ。そしてどうなるかを見よう。(スキャンダルについて)話しても仕方がないし、誤解されることもある。僕はもう話さない。何も言わない。成功とタイトル獲得を目指すだけだ」
 
 周囲の喧噪や批判を意識せず、寡黙にサッカーに集中することを決意したベンゼマは、プレーでリネカーら批評家たちを見返すことができるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事