日本人欧州組の「採点」まとめ | 乾と武藤の評価はチームダントツ! 中島はリーグトップ10に!

2017年11月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

プレミア組はまさかの先発落ちで…。

武藤は同点弾をお膳立て。惜しいシュートを放つなど、積極性が光った。(C)Getty Images

 ヨーロッパの主要リーグでプレーする日本人選手たちの採点を、ウェブサイト『WhoScored.com』のレーティングを基にまとめて紹介しよう。
 
 評価は10点満点。新聞各紙や放送メディアなどの採点より全体的にやや高めで、6.5点が及第点といったところ。ただ『WhoScored.com』は同じ基準でさまざまなリーグの採点を出しており、まさにそこに価値があると言える。
 
 今節でもっとも活躍が光ったのが、エイバルの乾貴士だ。3-5-2の左MFとして先発出場すると、レバンテに2点を奪われて迎えた51分、鋭い仕掛けでファウルを誘い、FKを獲得。これをDFのアナイツ・アルビージャが鮮やかに叩き込み、1点を返す。
 
 さらに迎えた74分には、左サイドから得意のドリブルで切れ込み、右足でシュート。地を這うような一撃はいったんGKに阻まれたものの、こぼれ球をFWシャルレスが詰めて同点に追いつく。
 
 試合はこのまま2-2のドローで終了。2点に絡んだ乾は7.91点という高評価で、チーム内ではダントツの高評価だった。
 
 対照的だったのがプレミアリーグ組だ。不動のレギュラーだったサウサンプトンの吉田麻也は、ブライトン戦でヴェスレイ・フートに先発の座を譲り、6試合ぶりに出番なし。その吉田が昨シーズンに師事したクロード・ピュエルを新監督に迎えたレスターでは、前節ゴールを奪っていた岡崎慎司がエバートン戦でまさかのベンチスタート。2点リードの75分からピッチに立ったものの、評価は5.97点と低めだった。
 
 ブンデスリーガ勢では、マインツの武藤嘉紀が高スコアをマークした。1点ビハインドの71分に巧みな抜け出しでシャルケの最終ラインの裏を衝き、正確な折り返しでズアド・ゼルダルの同点弾をアシスト。チームで唯一の7点台となる7.53点がついた。
 
 一方、採点が伸びなかったのがシュツットガルトの浅野拓磨だ。フライブルクを相手にチームは3-0で快勝を収めたものの、シュートゼロに終わるなど見せ場を作れず、チーム最低の6.43点に終わった。
 
 右MFで先発したケルンの大迫勇也は、途中から本職のFWにポジションを移したものの、チャンスを創出できず。チームもレバークーゼンに逆転負けを喫してまたも初勝利がお預け。大迫の5.91点と厳しめだった。

次ページ中島翔哉は平均採点でもトップ10入りの快挙。

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