「息子が最大の脅威だった」ローマ監督が注目の親子対決を振り返る

2017年10月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「息子がローマに来る可能性はある」

3度目の対決となったディ・フランチェスコ親子。父エウセビオ(右)が長男フェデリコ(左)に初勝利した。(C)Getty Images

 現地時間10月28日に開催されたセリエA第11節で、エウセビオ・ディ・フランチェスコ監督(48歳)が率いるローマと、その長男フェデリコ(23歳)が所属するボローニャが対戦。注目の親子対決が実現した。
 
 この親子が対戦するのは、これで3度目になる。エウセビオがサッスオーロで指揮を執っていた昨シーズンに2度顔を合わせて、結果はボローニャの1勝1分けだった。
 
 左ウイングで先発出場したフェデリコは、裏へ抜け出す動きから積極的にゴールを狙い、チーム最多の4本のシュートを放つ。ゴールこそ奪えなかったが、再三に渡ってローマ守備陣を苦しめた。
 
 試合はステファン・エル・シャーラウィが挙げた33分のゴールを守り切ったローマが1-0で勝利。終了のホイッスルが鳴ると、ディ・フランチェスコ親子はピッチ上で抱擁を交わして健闘を称えあった。
 
 愛息から初勝利を飾った指揮官は、ゲーム後の会見で次のようにコメントしている。
 
「フェデリコがもっとも脅威になっていたね。スペースを突いてのアタックは素晴らしかった。(対峙した)フロレンツィも『えげつなかった』と言っていたよ。ただ、試合が終われば息子に戻る。今夜からまた一緒だ」
 
 最後は父親の顔を覗かせたエウセビオは、「息子さんがローマでプレーする可能性はありますか?」という記者の問いに、こう返している。
 
「もちろん、イエスだ。でも、それは私がここを去ってからになるだろうね」
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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