まるで田んぼのようなピッチ。雨中の決戦を磐田が制す!

2017年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

大雨の中、最後まで懸命に戦った両者だったが、勝利の女神は磐田に微笑んだ。

今季初のキャプテンマークを巻いた中村俊輔。ポスト直撃の直接FKも2本放った。(C)J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ31節]磐田 2-1 横浜/10月29日/エコパ
 
 25日の天皇杯準々決勝でも対戦をした6位磐田と3位横浜。3位以内に与えられる来季のACL出場権を狙う両者にとって、負けは許されない。その中で幕を開けた一戦は、台風22号の影響で降り続く雨の影響を受けながらのゲームとなった。
 
 水分を多量に含んだピッチに苦しみ、両チームとも序盤から思うようにボールを運べない。その結果、中盤での潰し合いが増加。シュートを放つ場面も少なく、セットプレーから好機を窺う形となった。それでも、時間の経過とともにグラウンドに順応していくと、互いにゴール前に侵入する機会が増えていく。
 
 すると、30分。アウェーの横浜が先に試合を動かす。右サイドで伊藤翔のパスを受けた遠藤渓太がドリブルを開始すると、ペナルティエリアで磐田の森下俊に後ろから倒されてPKを獲得。これを伊藤が蹴るもGKカミンスキーに止められてしまうが、自らこぼれ球を押し込んで先制点を奪った。しかし、追いかける展開となった磐田もすぐさま反撃。40分に川又堅碁が強引に持ち込み、左足でネットを揺らした。
 
 1-1で迎えた後半。雨脚がさらに強まり、ピッチには水たまりができ始める。ボールが途中で止まるようになり、簡単なパスやドリブルもままならない。ちょっとしたミスが失点につながっても、まるでおかしくない状況となった。

 そして、迎えた65分。互いに警戒していたであろう事態から得点が生まれる。横浜のGK飯倉大樹がバックパスをトラップミスすると、アダイウトンがカット。このまま持ち込むと最後は川又が決めて、思わぬ形で磐田に勝ち越し点が転がり込んだ。
 
 その後も田んぼのようなピッチで攻防を繰り広げた両者。試合はこのまま終了を迎え、磐田が2-1で勝利を収める結果となった。勝点3を掴んだ磐田はACL出場に望みをつないだ。
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