【U-17W杯】日本を下したイングランドが優勝! スペイン相手に0-2からの5発で大逆転!

2017年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

6月のU-20W杯に続く2冠達成! まさに黄金時代の始まり

圧倒的な攻撃力で大会初優勝を飾ったイングランド。中央でトロフィーを掲げるのが、ゴールデンボール賞を受賞したフォッデンだ。(C)Getty Images

 10月28日、インドで開催されていたU-17ワールドカップは、イングランドの優勝で幕を閉じた。
 
 スペインとの決勝戦。立ち上がりから動きに硬さが見られたイングランドは、敵の素早いパスワークに翻弄され、10分、31分とセルヒオ・ゴメスにゴールを奪われてしまう。だが、それで開き直ったのか、ヤングライオンズはラウンド・オブ16の日本戦でも見せた重厚なポゼッションでスペインを押し込み、そこから猛反攻を仕掛ける。
 
 前半終了間際にリアン・ブリュースターが得点王を決定づける大会8点目を奪うと、後半は足の止まったスペインを一気に畳みかけた。58分、64分の連続ゴールで逆転すると、その後は守備を固めてカウンターの機会を窺う試合巧者ぶりで、84分、88分にダメのダメを押す。シュート数は24本対11本で、前半で圧倒されたポゼッションも最終的には、52%対48%で上回った。
 
 試合は5-2で終了。フットボールの母国にとっては悲願のU-17ワールドカップ初制覇で、6月に開催されたU-20ワールドカップとのダブルクラウン(2冠)を達成した。ドイツやフランス、スペインが凌駕してきた育成年代に風穴を開け、黄金時代の到来を予感させている。
 
 7試合で23得点を奪って戴冠したイングランド。日本は0-0からのPK戦で敗れ去ったが、その驚異的な攻撃力を誇る強豪を大会で唯一完封し、もっとも苦しめたチームだったと言える。日本戦を除くイングランドの1試合平均得点数は、実に3.83点だ。
 
 なお、決勝に先立って行なわれた3位決定戦は、ブラジルがマリを2-0で下した。ブラジルはフェアプレー賞も受賞している。
 
 大会MVPのゴールデンボール賞には、イングランドの切り込み隊長のフィリップ・フォッデンが選ばれ、シルバーボール賞はスペインのセルヒオ・ゴメスが、ブロンズボール賞はブリュースターがそれぞれ受賞。得点王は8得点を挙げたブリュースターが獲得している。
 
 
 
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