5試合で3ゴール…グリエーズマンも不調でアトレティコの得点力不足が深刻に

2017年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーから復帰させたD・コスタは1月まで起用できず…。

今シーズンは思ったように得点を決められず、天を仰ぐシーンが目立つグリエーズマン。そんなフランス代表FWの不振がアトレティコの停滞にも直結してしまっている。 (C) Getty Images

 ゴールが遠い日々に終わりは訪れるのだろうか。現地時間10月25日、コパ・デル・レイ4回戦第1レグでアトレティコ・マドリーは、3部のエルチェを相手に1-1と引き分けた。闘将ディエゴ・シメオネのチームは、直近の公式戦6試合で1勝4分け1敗と苦しんでいる。
 
 スペイン紙『アス』は現地10月26日に、アトレティコの低迷の理由は深刻な得点力不足にあると指摘した。実際、アトレティコはエルチェ戦でも14本のシュートを放ちながら、1ゴールに終わっている。そのうちの8本はルシアーノ・ビエットとフェルナンド・トーレスによるシュートだった。
 
 今シーズンのアトレティコの公式戦1試合平均得点は1.23。13試合で16ゴールを挙げているものの、リーガ・エスパニョーラ2節のラス・パルマス戦で決めた5ゴールの"稼ぎ"が多く、直近の5試合では、わずか3ゴールに留まっている。
 
 9月27日にチェルシーから買い戻したジエゴ・コスタが、チームに対する補強禁止処分を受けて1月まで起用できないなかで、アトレティコはアントワーヌ・グリエーズマンとアンヘル・コレアが3得点ずつ、さらにビエットとF・トーレスに至ってはまだノーゴールに終わるなど、前線の得点力不足が叫ばれている。
 
 夏に去就が騒がれながら、補強禁止騒動を受けて残留を決断し、そのクラブ愛が賛辞を浴びたエースのグリエーズマンだが、23本のシュートで3得点しか決められておらず、シュート成功率も13%と低調だ。しかも、3得点のうちひとつはPKで決めたもので、アウェーではここまで無得点に終わっている。
 
 リーガ開幕から2試合連続でネットを揺らし、上々のスタートを切ったはずのコレアも、5節のアスレティック・ビルバオ戦を最後にスランプに陥った。公式戦12試合で16本のシュートを放ちながら、3得点(成功率18.75%)と不振を極めている。
 
 ただリーガ9節のセルタ戦で決勝点を挙げたガメイロは、ここまでプレー時間は160分しか与えられておらず、得点効率はチームでも高いため、決定力不足解決のためのキーマンになりうる存在だ。
 
 前述のように、アトレティコは1月までD・コスタをプレーさせることができない。リーガで首位バルセロナに勝点6差の4位に留まり、チャンピオンズ・リーグで3戦連続ドローと苦しんでいるチームは、それまでに既存メンバーで得点力不足を解消し、流れを変えることができるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事