ブラジル代表GKがギャング襲撃に遭う…「神のおかげで生きている」

2017年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラジルの都市部で絶えない強盗被害。

ブラジルの名門ボタフォゴを支えている名手ジェフェルソン。そんな実力者が命を落としかけない強盗に遭った。 (C) Getty Images

 まさに九死に一生を得る出来事だった。ボタフォゴに所属するブラジル代表GKのジェフェルソンが、ギャングの襲撃被害に遭っていたことをブラジル・メディア『グローボ』が報道している。
 
 現在34歳のジェフェルソンが、その被害に遭ったのは現地時間10月23日未明。チーム練習帰りに、リオデジャネイロ郊外の街を愛車レンジローバーで走っている時だった。交差点で信号待ちをしていた際に、前方に停車した車から口元をスカーフで覆った3人のギャングが、拳銃を片手にジェフェルソンを襲撃してきたのだ。
 
 身体に拳銃を突き付けられたジェフェルソンは大人しく降伏し、慌てることなく車を降り、路肩に膝をついて手を上げて座り込んだ。それを確認した3人のギャングは、暴力を加えることなくレンジローバーで逃亡した。
 
 その一部始終が道路沿いに設置された防犯カメラに映っていたため、その事実は映像とともに世界へと拡散された。ジェフェルソンは同日中に自身のフェイスブックを更新。無事を報告するとともに、事件当時の様子について綴っている。
 
「みんな、すでに知っているかもしれないが、残念なことに僕は都市を悩ませている強盗の犠牲者となった。武装した彼らはボタフォゴの練習場から付け狙い、僕の愛車と私物を奪っていった。とても大きな恐怖だった。幸いなことに神が危険な状況に対処するために導いてくれたから、僕は平静を保てて、無傷で生きている」
 
 気丈に振る舞ったベテランGKが「とても大きな恐怖だった」とも綴ったように、リオデジャネイロなどブラジルの都市部ではこうした強盗被害が多発しており、死傷者も出ている。ジェフェルソンはそうした母国の現状を「僕みたいな経験を誰にもしてほしくない」と憂いてもいる。
 
 ただ、朗報も届いている。盗まれてしまったジェフェルソンのレンジローバーは、すでに地元警察の尽力によって当人の下へと戻ってきているのだ。グローボによれば、車はリオデジャネイロ北部のニルトン・サントスという街で乗り捨てられていたという。残念ながら車内の金品は盗まれていたものの、車は無傷だったようだ。
 
 代表戦士として母国で開催された2014年のワールドカップメンバーに選出されるなど、ブラジルでも指折りの実力者であるジェフェルソン。そんなベテランGKが無事であったことは、何よりの知らせと言えるだろう。
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