スカッドの軽量化をめざすバルサ。冬の放出候補筆頭は?

2017年10月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アルダはこの冬、いかなる決断を下すのか。

来年1月で31歳になるアルダ。2020年6月までの契約をまっとうする可能性は、限りなくゼロに近い?(C)Getty Images

 開幕から2か月が経過し、この夏にエルネスト・バルベルデ監督を招聘した新生バルセロナの輪郭が、少しずつ見えてきた。レギュラー、準レギュラー、バックアッパーと、チーム内の序列が固まりつつある中で、同時に見えてきたのが余剰戦力の顔ぶれだ。

 リーガ・エスパニョーラを9試合、チャンピオンズ・リーグを3試合消化し、11勝1分けと無敗を貫くバルサ。その好調を維持するチームにいまだ入り込めていないのが、トーマス・ヴェルメーレン、パコ・アルカセル、そしてアルダ・トゥランといった選手たちだ。

 なかでも深刻なのが、いまだに出場機会がなく、ベンチ入りも1回だけと、完全に蚊帳の外に置かれている入団3年目のMFアルダ。

 昨シーズンはネイマールの不在時に3トップの一角(左ウイング)で起用される機会が多かった。だが、そのブラジル代表FWがパリSGに移籍し、新加入のウイング、ウスマンヌ・デンベレが怪我で長期離脱を余儀なくされている現在も、彼に出番は回ってこない。

 アルダがバルベルデ監督の構想から外れているのは、もはやだれの目にも明らかだ。指揮官はカンテラ(下部組織)から若手を引き上げるため、「スカッドの軽量化」をこの冬の目標に掲げているが、アルダはまさしく、放出候補の筆頭と言っていいだろう。

 地元紙は、夏にアルダが中国から届いた巨額のオファーを断った件について、「大きなエラーを犯した」と書き立てている。さらに、2000万ユーロ(約26億円)のオファーが舞い込めば、バルサは売却に応じるだろうとも――。

 残留か移籍か。この冬のアルダの動きから目が離せない。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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