セードルフの後任はインザーギ? 予断を許さないミラン監督人事

2014年04月24日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

「後見人」ベルルスコーニも擁護しようとは…。

クラブOBでもあるインザーギは、プリマベーラの監督として手腕を発揮。元同僚セードルフの後を継ぐことになるのか。 (C) Getty Images

 セリエAで5連勝中にもかかわらず、クラレンス・セードルフ監督の株は上がらない。チームを十分に掌握しているとは言えず、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長とは冷たい関係が続いている。
 
 セードルフを監督に据えた「後見人」であるオーナーのシルビオ・ベルルスコーニも、そんな状況ながらセードルフを擁護しようとはしない。契約は2016年までだが、シーズン終了後にはその職を解かれる可能性が濃厚というのが、支配的な見方だ。
 
 この先どうなるかは、ピッチ上の結果以上に、セードルフがチームとクラブの信頼をどこまで回復できるかにかかってくるだろう。もしそれがうまくいかなければ、後任候補の筆頭は下部組織でプリマベーラ(U-19)を率いるフィリッポ・インザーギだ。
 
 ガッリアーニが以前からインザーギの昇格を望んでいるのは周知の事実。ベルルスコーニのお気に入りと言われるヴィンチェンツォ・モンテッラは、フィオレンティーナとの契約解消のために600万ユーロ(約8億4000万円)の違約金が必要で、これはいまのミランには高すぎる金額だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
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