11月の日本戦で代表デビューか? プレミアで躍動するブラジル人FWが必見!

2017年10月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

好調ワトフォードを力強く牽引。

欧州初挑戦ながら早くも持ち味を存分に発揮しているリシャルリソン(右)。A代表入りが期待される。(C)Getty Images

 いまプレミアリーグで最もホットな選手のひとりと言っていいだろう。
 
 ここまで4位と序盤戦最大のサプライズを提供しているワトフォードを牽引する20歳のリシャルリソンだ。早くからブラジル国内で注目を集め、今夏はミランやマンチェスター・U、インテル、アヤックスなども狙う中、ワトフォードがフルミネンセに1240万ユーロ(約16億円)を払って引き抜いた逸材である。

 鳴り物入りでワトフォードに加わったブラジルU-20代表FWは、ここまでは主に左ウイングとして全8試合に出場し、早くも3得点・2アシストをマーク。何と言っても一番の魅力はスピードに乗ったドリブルで、8節のアーセナル戦ではリーグ屈指の快足DFとして知られるエクトル・ベジェリンを振り切り、微妙な接触ながらファウルを誘ってPKを獲得。強豪からの逆転勝利(2-1)に貢献した。
 
 突破力に加え、カットインからの強烈な右足のシュートも武器で、チーム最古参のエイドリアン・マリアッパは、「彼は抜群の攻撃センスを持ち、クオリティーが高い。すべてを兼ね備えている」と絶賛する。
 
 そのジャマイカ代表DFいわく、「ピッチの外では純朴な青年」だというシャルリソンだが、ひとたび試合に出場すれば、物怖じせずにそのポテンシャルを遺憾なく発揮。その堂々としたプレーぶりには、パーソナリティーの高さを感じる。
 
 この活躍に熱視線を送っている人物がいる。ブラジル代表のチッチ監督だ。『FOXスポーツ』でコメンテーターを務めるルチアーノ・カルエイロス記者によると、指揮官は11月の欧州遠征で日本(10日)とイングランド(14日)と対戦するセレソンのメンバーに、リシャルリソンの初招集を検討しているという。
 
 ブラジル代表の左ウイングといえば、言うまでもなくネイマール(パリ・サンジェルマン)の定位置だが、バックアッパーに割って入る余地は残されている。
 
 この大エースが不在時は、右ウイングのレギュラーであるフィリッペ・コウチーニョ(リバプール)を左に回して、ウィリアン(チェルシー)を右に入れるか、ドグラス・コスタを起用するケースが多い。しかし、D・コスタはまだ新天地のユベントスでフィットできず、本領を発揮できていないのだ。
 
 そのうえ、リシャルリソンは層の薄いCFでも機能するため、ワールドカップ本大会に向けたバックアッパー候補としては適材だ。
 
 果たして、11月のメンバーリストにその名前はあるのか――。要注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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