【ACL展望】実質リードの浦和は堅守速攻が鍵。上海上港は国内リーグで最下位に3失点だが…

2017年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃の破壊力とは裏腹な守備の脆さを突きたい。

浦和は第1戦と同様のフォーメーションとなるか。

アジア・チャンピオンズリーグ準決勝 第2戦
浦和レッズ - 上海上港
10月18日/19:30/埼玉スタジアム2002
 
 第1戦では上海上港に先制を許しながらも、柏木の同点弾で追いつき、貴重なアウェーゴールを奪ってみせた。10年ぶりの決勝進出へ向けて、敵地での1-1は悪くない結果だ。ホームでの第2戦は、勝利はもちろん引き分けでも相手に得点を許さなければ決勝進出が決定、1-1ならば延長戦に突入することになる。試合開始時では、実質浦和がリードしている状況だ。

 
 フォーメーションは第1戦とほぼ同じと見る。直近のJ1リーグ29節の神戸戦では、日本代表で2試合にフル出場した槙野智章とハイチ戦でフル出場した遠藤航を温存したが、この大一番にはスタメン起用が濃厚だ。さらに、神戸戦でベンチスタートのラファエル・シルバもスタートからの起用が見込まれる。
 
 予想が難しいのはインサイドハーフの柏木陽介のパートナーか。神戸戦では1ゴールを挙げた矢島慎也が好調ぶりを見せたが、第1戦では長澤和輝が出足の鋭い守備と果敢な縦への飛び出しを見せるなど好パフォーマンスを披露した。ここは指揮官がどういった判断を下すのか注目だ。
 
 一方の上海上港は、直近のスーパーリーグで最下位の辽宁沈阳开新と撃ち合いの末に、3-3のドロー劇を演じている。もっとも、要のフッキはベンチ入りしておらず、浦和戦に向けて万全を期して臨むようだ。また、エウケソンが1ゴール、中国代表FWのウー・レイが2ゴールを挙げるなど、攻撃陣は相変わらずの破壊力を示している。
 
 やはり付け入る隙があるとすれば、破壊力のある攻撃とは裏腹な脆さのある守備だろう。球際ではラフプレーすれすれの荒っぽさを備えつつ強さを見せる上海上港だが、第1戦の同点弾が象徴するように集中力が途切れると、途端にコンパクトさが失われ、中央からでもパスワークで難なく崩し切れる。
 
 相手は決勝進出のために、最低でも1得点が必要になるため、立ち上がりから攻勢に出る可能性は高い。浦和としては多少ディフェンスラインを下げられても、コンパクトな陣形を崩さずソリッドな守備で対応したい。そして、上海上港アタッカー陣の推進力を上手く利用しながら、動き出しの良い興梠慎三や武藤雄樹、R・シルバらが敵の背後を効果的に突けるか。反発力の高いカウンターを繰り出すことで、敵の間延びを誘発し、ディフェンスラインの隙に付け込みたいところだ。
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