あのザッケローニが日本代表の前に立ちはだかる! UAE代表の新監督就任が決定

2017年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

契約期間は16か月。地元開催のアジアカップ終了まで。

ブラジルW杯後は中国で短期間指揮を執ったのみ。現在64歳のザックが中東の地で新たなチャレンジをスタートさせる。(C)Getty Images

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニが、現地時間10月16日にアラブ首長国連邦(UAE)代表の新監督に就任した。地元紙の『The Gulf Today』が報じている。
 
 前任のエドガルド・バウサ監督をサウジアラビアに引き抜かれたUAEサッカー協会は、すぐさま次期監督をリストアップ。前サウジ代表監督のベルト・ファン・マルバイクや前日本代表監督のハビエル・アギーレ、前アメリカ代表監督のユルゲン・クリンスマン、現ペルー代表監督のリカルド・ガレカ、さらにはルーマニア人のコスミン・オラロイなど名だたる実力者が候補に挙がっていた。ザッケローニはまったくのノーマークだったが、世界的な名将の招聘に成功したというわけだ。
 
 契約期間は16か月で、UAEがホストを務めるアジアカップ2019の終了まで。結果次第では自動延長のオプションが付与されているという。UAE協会のマルワン・ビン・ハリタ会長は「ようやく最適な人物を代表監督に迎えることができた。アジア・フットボール界における彼の経験と成功に大きな期待を寄せているし、とくに日本代表での実績には目を見張るものがあった」とコメントしている。
 
 ウディネーゼやACミラン、ユベントスで名を上げた戦術家は、2010年から4年間、日本代表監督を務めた。ブラジル・ワールドカップ終了後はテレビ解説などの仕事に従事していたが、2016年に中国スーパーリーグの北京国安の監督に就任。しかし開幕から9試合で勝点9しか奪えず、解任の憂き目に遭った。今年の夏にはクリスタル・パレスやサウサンプトンの指揮官就任の可能性が報じられたが、お流れになっていた。
 
 当分の間、アジア予選などの公式戦がないため、日本との直接対決は2年後のアジアカップ本大会まで待たなければならない。日本サッカーの長所と短所を知り尽くす智将は、サムライブルーを向こうに回してどんな采配を振るうのか。実に興味深い。
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