インテルで大不振だったフランス代表MFがスペインで復活!

2017年10月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

早くもインテルでの得点数に並ぶ。

好調バレンシアを牽引するコンドグビア(右)。インテルでの不調が嘘のようだ。(C)Getty Images

 環境次第でここまで変われるものなのか。
 
 インテルで結果を残せず、今夏にバレンシアへ移籍したフランス代表のMFジョフレー・コンドグビアが、新天地で眩い輝きを放っている。
 
 リーガ・エスパニョーラの開幕戦でいきなりレアル・マドリーからゴールを奪い、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督とチームメイトの信頼をがっちり掴むと、その後も的確な繋ぎのパスと機を見た攻め上がりで絶大なプレゼンスを発揮。10月15日に行なわれた第8節のベティス戦でもヘディングで先制点を挙げ、6-3の快勝に貢献した。
 
 ここまで5勝3分け無敗、R・マドリーとアトレティコ・マドリーを抑えてバルセロナに次ぐ2位と大健闘を見せるバレンシアの牽引車となっている。
 
 インテルでの2年間は、ほろ苦いものだった。15年夏に3600万ユーロ(約47億円)という高額な移籍金でモナコから加入したものの、戦術的なイタリアのサッカーに馴染めず。たびたび守備の軽さを指摘されて自信を失い、十八番のダイナミックな持ち上がりは影を潜めた。
 
 昨シーズンには、フランク・デブール監督から「球離れが悪すぎる」と指弾されて一時は構想外に。そのオランダ人指揮官が解任された後は戦線に復帰したが、同い年で同胞のポール・ポグバ(マンチェスター・U)とも並び評されたその実力をついに披露することなく、イタリアを去った。
 
 よほどスペインの水が合うのだろう。いや、イタリアの水がよほど合わなかったと言うべきか。19歳でブレイクしたセビージャ時代以来、5年ぶりにリーガに復帰すると、すぐさま本領を発揮。インテルでは全公式戦合わせて56試合で2得点だけだったにもかかわらず、わずか6試合でその数字に並んだのだ。MFだけにゴールがすべてではないとはいえ、この結果がすべてを物語っている。
 
 現在はインテルからの買い取りオプション付きレンタル契約となっているが、この活躍が続けばシーズンオフにバレンシアが完全移籍へ動くのは間違いないだだろう。
 
 まだ24歳。何かと比較されてきたポグバには大きく水をあけられたものの、再び出世街道を歩む時間は十分に残されている。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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