日本が激突するイングランドはU-17W杯屈指のタレント軍団! マンUの歴史を塗り替えた逸材も

2017年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

父親がフィーゴらと時代を築いたサラブレット。

イングランドの攻撃陣を牽引するゴメス(右)。この背番号10を調子づかせないことが日本勝利の鍵となりそうだ。 (C) Getty Images

 インドで開催されているU-17ワールドカップで、グループステージを1勝1分け1敗で乗り切って決勝トーナメントへと駒を進めた日本代表。この『00ジャパン』がベスト16で激突するのは、イングランド代表だ。
 
 今年5月から6月に韓国で開催されたU-20ワールドカップを制し、さらに6月のU-20欧州選手権でも準優勝に輝くなどユース年代において好結果を残し続けるヤング・ライオンズは、U-17年代も好タレントが顔を揃えている。
 
 不安材料がないわけではない。今大会で3ゴール・2アシストを記録していた主力のジェイドン・サンチョが、16日に所属するドルトムントから帰独要請を受け、チームから離脱を強いられる緊急事態に見舞われたのだ。

 それでも、今のイングランド代表を牽引するのはサンチョだけではない。すでに所属クラブでトップチームデビューを飾っている逸材もいる。マンチェスター・Uのエンジェル・ゴメスである。
 
 13歳で同クラブのアカデミーに加入し、昨シーズンのU-18プレミアリーグで17試合・11ゴールをマークしたゴメスは、同シーズンのプレミアリーグ最終戦でマンチェスター・U史上最年少の16歳9か月でトップチームデビュー。その際にクラブのレジェンド的存在だったウェイン・ルーニー(現エバートン)と交代したことが大きな話題にもなった。
 
 このゴメスはポルトガルとの二重国籍を持ち、父ジウ・ゴメスも元ポルトガルU-21代表FW。1991年のワールドユースではルイス・フィーゴやマヌエル・ルイ・コスタらと共にプレーしている。さらに親戚に現ポルトガル代表FWのナニ(ラツィオ)を持つという、いわばサラブレットだ。
 
 背番号10を背負うゴメスは、168センチ・53キロと小柄だが、フィジカルの不安を補って余りあるだけのドリブルテクニックとパスセンスを兼備。今大会では3試合で2ゴールと好調を維持しているだけに、日本としては要警戒だろう。
 

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