「実はチームメイトに…」イカルディがダービーのハットトリックを有言実行!

2017年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

相次ぐ批判は「ピッチで語るだけ」と一蹴。

ハットトリックを決めた際には、自らのユニホームをスタンドに陣取るインテリスタたちへ掲げて己をアピールしていたイカルディ。圧巻のパフォーマンスだった。 (C) Getty Images

 インテルのFWマウロ・イカルディが、現地時間10月15日に行なわれたセリエA第8節のミラノダービーでハットトリックと躍動。宿敵ミランとの大一番でチームを勝利に導いた。
 
 試合後のヒーローインタビューを聞く限り、ネラッズーロ(インテルの愛称)の主将はゲーム前から自信に満ち溢れていたようだ。
 
 今シーズンは開幕5試合で6得点とゴールを量産していたイカルディだが、以降の2試合は不発で、さらに流れの中からのゴールは8月26日のローマ戦(セリエA2節)が最後だったこともあり、一部から批判の声が寄せられていた。
 
 だが、ミランとのダービーでイカルディは再び覚醒する。まず28分、アントニオ・カンドレーバのクロスに合わせて、チームに待望の先制点をもたらした。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、イカルディはこれがこの試合のファーストタッチだった。まさに一蹴りで均衡を破ったのだ。
 
 63分には、イバン・ペリシッチのクロスから技巧的な右足ボレーで追加点を挙げたイカルディは、同点とされて迎えた終了間際の90分、ダニーロ・ダンブロージオが倒されて得たPKを決めてハットトリックを達成。堂々たる活躍で宿敵を退けた。
 
 殊勝な活躍を披露したイカルディは試合後、「特別な喜びで、説明できない。しばらくは、このボールは離さないよ。今夜はあまり眠れないだろうね」と喜びを爆発させ、次のように明かしている。
 
「実はチームメイトの何人かには、今日の試合で『ハットトリックを決める』と言ってあったんだ」
 
 口約を実現し、アドレナリン全開のイカルディは、「批判は気にしないし、僕はピッチで話すだけだ」と自信満々だ。
 
「僕はピッチでチームを助けるだけ。ゴールで語るつもりだ。常に得点することはできない。だけど、僕は自分とチームのことに満足している」
 
 開幕からの無敗をキープしたインテルは、王者ユベントスを抜いて単独2位に浮上。次節は10月21日、首位ナポリと敵地で直接対決を迎える。主将という責任のある立場にあるイカルディは、「優勝について話すのは早すぎる」と慎重な姿勢を貫きつつ、勝てば首位浮上となる大一番に向けて意気込んだ。
 
「僕らはうまくやっており、この道を歩み続けなければいけない。これから次の試合のことを考えないとね。ナポリは首位だから特別な一戦になるね。彼らはとても良いプレーをしている。僕らは正しく試合を読まなければいけない」
 
 監督交代による混乱や、自伝を巡るウルトラスとの対立など、不穏な話ばかりが目立っていた1年前から打って変わり、絶好調のインテルとイカルディは、このまま飛躍し続けられるのか。ナポリとの直接対決から目が離せない。

【動画】ミラノダービーはイカルディの3発でインテルに軍配! 長友佑都がフル出場 |インテル 3-2 ミラン
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