トッテナム指揮官が本音をポロリ!?「いつの日かイングランド代表を率いたい」

2017年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

レビー会長は「スパーズのファーガソン」になってほしい?

イングランドと祖国アルゼンチンは因縁浅からぬ関係にある。それでもポチェティーノが“最適な次期監督”なのは間違いない。(C)Getty Images

 トッテナム・ホットスパーのアルゼンチン人指揮官、マウリシオ・ポチェティーノ監督が、近未来のイングランド代表監督就任へ色気を見せた。英紙『Daily Mail』の連載コラムでその想いを明かしている。
 
 プレミアリーグ8節でボーンマスに1-0で勝利し、3位をキープしたスパーズ(トッテナムの愛称)。近年の躍進の原動力となっているのが、ポチェティーノ監督の絶妙なチームマネジメントだ。若き才能を的確に見極めて積極登用し、主軸へと育て上げる名人で、バックアッパーのモチベーション維持に長けるなど、人心掌握にも精通する。以前から「代表監督向き」との定評があり、みずからのコラム記事でこう書き綴った。
 
「もし代表チームの監督として仕事をするなら、いつの日かイングランド代表監督を経験してみたい。いつだったか、就任の噂が上がったよね? でもまったくそんなオファーはなかったし、動きがあったのかどうかも分からないままだ」
 
 いまやスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)の主要メンバーの多くが、サウサンプトンとトッテナムでポチェティーノの薫陶を受けた選手たちだ。イングランド人選手を迷わず起用してきた結果であり、ここ最近で代表デビューした21名のうち、じつに17名が新旧の教え子だという。ハリー・ケイン、デル・アリ、ダニー・ローズ、アダム・ララーナ、エリック・ダイアー、ライアン・バートランドなど、枚挙に暇がない。
 
「気心の知れた連中とまた同じチームで集い、同じ志を持って闘う。素晴らしい経験になると思う。イングランドの選手は勇敢で、素直で、そしてアグレッシブ。代表チームは世界でトップに立てる、それだけのタレントを抱えているよ」
 
 現代表チームのパフォーマンスは娯楽性が乏しく、退屈だと揶揄されている。10月5日、チームはウェンブリー開催のスロべニア戦でワールドカップ出場を決めたが、観客動員はきわめて低調だった。ガレス・サウスゲイト監督の人気も高いとは言えない。
 
 トッテナムとの現行契約は2021年6月まである。曲者のダニエル・レビー会長は食えない人物だが、ポチェティーノを溺愛しているのは間違いなく、「スパーズのアレックス・ファーガソン」になってほしいと考えているようだ。そう簡単に首を縦には振らないだろう。
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