イカルディがハットトリック! ミラノ・ダービーはインテルが打ち合いを制す

2017年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻防戦のなかでチャンスを逃さなかったイカルディ。

数少ない得点機を確実にモノにしたイカルディ。シーズン9点目で得点王争いでも3位と好位置につけた。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間10月15日、セリエA8節のインテル対ミランの『ミラノダービー』が、ジュゼッペ・メアッツァで行なわれた。
 
 今シーズンは開幕から負けなしと好スタートを切っているインテルは、普段通りの4-2-3-1のシステムを採用。1トップには主将のマウロ・イカルディが入り、注目の日本代表DF長友佑都は左SBとして先発出場した。
 
 一方、9位と躓いた感が否めないミランは、3-5-1-1システムを採用。3バックの中央にはレアンドロ・ボヌッチが入り、出場停止のハカン・チャルハノールの代役にはジャコモ・ボナベントゥーラが左インサイドハーフとして起用された。
 
 セリエA通算167回目のミラノダービーは、立ち上がりから中央でせめぎ合う一進一退の攻防戦を展開する。決定機も13分にインテルのアントニオ・カンドレーバがクロスバー直撃のミドルシュートを放った以外には訪れなかった。
 
 時間の経過とともにボールを持つインテルと、自陣で構えて速攻を狙うミランという構図で進行した一戦は、前者が均衡を破る。
 
 28分、右サイドを突破したカンドレーバがゴール前に絶妙なクロスボールをボックス内へ供給。これに走り込んだイカルディがワンタッチで流し込んだ。
 
 膠着状態を打破したインテルの出足の鋭い守備に苦戦を強いられたミランは、43分にフランク・ケシエの中央突破から最後は右サイドのファビオ・ボリーニが渾身のシュートを放ったが、相手GKの正面を突いた。
 
 1-0でビハインドを追って後半を迎えたミランは、ケシエに代えて俊英FWパトリック・クトローネをピッチへ送り込む。すると、49分にアンドレ・シウバのシュートのこぼれ球をマテオ・ムサッキオが押し込んでネットを揺らしたが、これはオフサイドを取られてノーゴール判定となった。
 
 クトローネ投入が的中したミランは、勢いそのままに同点弾を決める。56分、右サイドからカットイン気味に持ち出したスソが、得意の左足のシュートで敵ゴールへと突き刺したのだ。
 
 同点とされて守勢に回り、苦境に立たされたインテルだったが、エースが再び強烈な一撃を見舞う。63分、左サイドを単独突破したイバン・ペリシッチのクロスボールを、イカルディが右足ボレーで合わせてドッピエッタ(2得点)を達成した。
 
 再びビハインドを背負ったミランは、攻勢を強めて敵陣でボールを保持。すると、サイドを起点に試合を振り出しに戻す。81分、右サイドのファビオ・ボリーニのクロスボールがファーサイドに流れると、これにボナベントゥーラが滑り込みながら合わせて同点弾を叩き込んだ。
 
 終盤にタイスコアとなった一戦は、残り時間が5分を切ったところでインテルが攻勢を強めて盛り返すと、土壇場でエースが値千金の一撃を決める。
 
 90分にダニーロ・ダンブロージオがミランのDFリカルド・ロドリゲスに倒されてPKを獲得。これをイカルディが難なく沈めてハットトリックを達成したのだ。
 
 相手エースに三度やられたミランは終了間際に相手ゴール前でセットプレーのチャンスを得るも、キッカーのスソのボールに力はなく、得点には繋がらずに万事休す。試合は結局、インテルが3-2で制した。
 
 ダービーを制したインテルは、今シーズンのセリエA無敗をキープして単独2位に浮上。一方、敗れたミランは3連敗で10位に転落した。
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