「日本からスタンドへ直行!」と皮肉も…エイバル乾貴士の欠場を地元紙が嘆く

2017年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本代表からの帰還の遅れが真の原因!?

乾を欠いたエイバルはデポルティボ戦で無得点。ホームで手痛いドローを演じた。(C)Getty Images

 日曜日のリーガ・エスパニョーラ8節、エイバルvsデポルティボ・ラコールーニャの一戦はスコアレスドローに終わった。活躍が期待されたホームチームのMF乾貴士はまさかのメンバー外。本拠地のスタンドで戦況を見守った。
 
 バスク地方の地元紙『El Dario Vasco』は、それは「クラブによる戦術的な決定」だったと報じた。一方で同紙は「日本からスタンドへ直行!」と銘打ち、日本代表からの帰還の遅れが真の原因と断定。「そうでもなければ、開幕からずっとスタメンだったイヌイが外れる理由が見当たらない。驚きだ。デポルティボ戦に出場できなかったのは痛かった」と嘆いた。
 
 さらに同紙は、以下のような論調を展開している。
 
「日本代表はワールドカップ出場を決めたため、今回の2試合は豊田と横浜で開催されるフレンドリーマッチだった。イヌイは最初の試合は20分間の出場にとどまったが、2試合目は80分間もプレー。ホセ・ルイス・メンディリバル監督は厳格だ。チームと一緒に十分な練習をしていない選手を起用したりはしない。万全のコンディションではないイヌイには休息が与えられたのだ」
 
 乾がチーム練習に合流できたのは金曜日で、デポルティボ戦の2日前だった。同紙は、そこまでずれ込んだ理由に飛行機の乗り継ぎの悪さと時差ボケを挙げ、指揮官は泣く泣くジャッジを下したのだと推察。エイバルが誇る"ハポネス"がメンバー外となるのは、今年2月18日のセビージャ戦(昨シーズンの23節)以来だという。
 
 残念ながらデポルティボ戦の欠場を余儀なくされた乾だが、次節は注目の大一番を迎える。10月22日日曜日、会場は敵地サンチャゴ・ベルナベウ。欧州王者レアル・マドリーの牙城に挑むのだ。
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