最下位クリスタル・パレスが王者チェルシーに大金星! 70歳の指揮官は「ワインでも飲もうかな」

2017年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日は本当に楽しかった」とニンマリと笑った後に漏れた本音。

大型連敗を止めた安堵からか、ホジソンの表情は実に晴れやかだった。 (C) Getty Images

 苦労の末にようやく掴んだ白星、しかも昨シーズンの王者から勝ち取った大金星に指揮官は思わず本音を漏らした。現地時間10月14日に行なわれたプレミアリーグ8節で、最下位のクリスタル・パレスがチェルシーを2-1で撃破した。
 
 今シーズンはプレミア開幕から7連敗。しかも、7戦無得点と泥沼に浸かっていたクリスタル・パレスは、昨シーズンの王者チェルシーを本拠地に迎えた一戦で躍動する。
 
 まずは、11分にセサル・アスピリクエタのオウンゴールで待望の今シーズン初ゴールを記録すると、同点に追いつかれた中で迎えた前半終了間際にウィルフリード・ザハのゴールで勝ち越しに成功。後半は猛攻にあったが、その虎の子の1点を守り抜いて、2-1で今シーズン初白星(初勝点)を手にした。
 
 試合後、最下位を相手にまさかの敗戦を喫し、敗軍の将となったチェルシーのアントニオ・コンテが「私は幸せなんかじゃないし、選手たちもそうだ」と不満げに語ったのに対して、クリスタル・パレスのロイ・ホジソン監督の表情は晴れやかだった。
 
 開幕4連敗で解任されたフランク・デブール監督の後任として、9月12日に招聘したホジソンだったが、一度狂った歯車を元に戻すのは容易ではなく、9月16日のサウサンプトン戦(プレミア5節)から3連敗を喫していた。
 
 3戦で計10失点を献上するなど、散々な内容に現地メディアから「時代遅れのサッカー」という指摘も受けた中で、王者を倒した御年70歳の老将は、「今日は本当に楽しかった。選手たちは本当に勝利の美酒を飲む価値があるよ」と、英国メディア『BBC』の取材にニンマリとほほ笑んだ。
 
 過去7戦について、「7試合で勝点0にノーゴールというのは、とてもタフな状況だった。でも、悪くない瞬間もあったんだ」と振り返ったホジソンは、自らも勝利の余韻に浸りたいようで、思わず本音を漏らしている。
 
「実は私は最近、あまりお酒を飲まないんだ。カロリーを保とうと思ったらアルコールは身体に良いとは言えないからね。だけど、今日は選手たちがよくやってくれたし、本当に楽しめたから、今夜は赤ワインを味わうことにするよ。それくらい今日の選手たちのパフォーマンスには満足しているんだ」
 
 いまだ最下位ではあるものの、ようやく光明が差したクリスタル・パレス。はたして、ここから勝点を積み重ねていけるのか。次節は敵地でニューカッスルと激突する。
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