【ブンデス日本人】原口元気、痛恨の一発退場…物怖じしない伊藤達哉は再三好プレーを披露!

2017年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

不必要だった危険なタックル…

スタメン定着が見えてきただけに、勢いに水を差す退場は、原口にとって、そしてヘルタにとっても、まさに痛恨の極みである。 (C) Getty Images

 10月14日(現地時間)、ブンデスリーガ第8節が行なわれ、同日のデーゲームでは5人の日本人選手がプレーした。

 前節バイエルン戦で鮮やかなドリブルからのアシストを決めて評価を高めたヘルタ・ベルリンの原口元気は、2試合連続の先発出場を果たした。
 
 定位置の左サイドに位置取り、決定的なプレーはないものの堅実な働きを見せていたが、スコアレスのままで迎えた44分、ボールを持ったブルクシュタラーに対して足の裏を見せての危険なタックルを足首に入れてしまい、レッドカードを提示されてしまった。
 
 勢い余っての行為だったが、位置的にも無理をする必要はなく、軽率なプレーだったと言わざるを得ない。干され状態から信頼を取り戻し、前節でようやくスタメンの座を勝ち取った原口だが、出場停止処分で連続出場は途絶えることとなり、彼にとってもチームにとっても、痛恨の一発退場となった。
 
 なお試合は、数的優位を得たアウェーのシャルケが、54分にゴレツカのゴールで先制。さらに66分にはブルクシュタラーが追加点を挙げ、2-0で勝利を飾っている。
 
 日本人対決が期待されたマインツ対ハンブルク戦では、武藤嘉紀はベンチスタートとなったが、ハンブルクは酒井高徳、伊藤達哉の2人が前節に続き、揃ってスタメン入りとなった。
 
 酒井はSBとして、伊藤は2列目で、ともに左サイドでプレー。開始直後からこのサイドを攻略され、わずか3分でマキシムのゴールを許し、いきなりリードを奪われたが、以降は徐々に守備の堅さを増していった。酒井も、粘り強いプレーを試合終了まで披露した。
 
 2戦連続の先発出場となった20歳の伊藤は、攻撃では効果的なプレーを再三披露。正確なボールコントロールもさることながら、物怖じせず、また無難なプレーに逃げることなく、相手の嫌がる位置にドリブルを仕掛けていくプレーは、攻撃のアクセントにもなった。
 
 また、鋭い縦パスでチャンスも演出。42分には、同点ゴールを挙げたワラセにスルーパスを通し、ここからハーンの決定機(フリーでのシュートだったがクロスバーを直撃)に結び付けた。
 
 53分には彼自身が、右からのクロスを受けてビッグチャンスを得たが、バウンドに合わせてのジャンピングボレーはクロスバーを越えてしまった。それから2分後、コスティッチとの交代で、足を引きずりながらピッチを後にした。
 
 試合はその後、マインツがベル、ラッツァのゴールで2点のリードを奪う。そして68分、武藤がクアイソンとの交代でピッチに登場。前線でよく動き、激しいプレーを見せながらゴールを狙ったが、チャンスは訪れなかった。
 
 ハンブルクはアディショナルタイム、PKをサリホビッチが決めて1点差としたが、それ以上の反撃の時間は残されていなかった。
 
 最後に、ハノーファー対フランクフルト戦では、長谷部誠がフル出場を果たしている。右膝の負傷で前節は欠場したが、10日にチーム練習に合流し、この一戦でもスタメンに名を連ねた。
 
 好調ハノーファーのホームゲームだったが、フランクフルトは開始10分にアレのゴールで先制し、前半のうちに同点とされるも、試合終了間際の90分、レビッチの劇的な勝ち越しゴールで今シーズン初の連勝を飾った。
 
 最後尾で奮闘した長谷部は、18分にイエローカードを受けたが、守備をコントロールし続け、敵地での貴重な勝利に貢献した。
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