【移籍市場超速報】インテル マドリードでCL2連戦を視察。トーレス、モラタがウォッチングの対象

2014年04月23日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

トヒル会長がマッザーリの続投を明言。

マドリード入りしたインテルのアウジリオSD。古巣アトレティコ戦に出場したこのトーレスや、R・マドリーのモラタが視察対象だ。 (C) Getty Images

【インテル】マドリードでCL2連戦を視察

 ピエロ・アウジリオSDが、チャンピオンズ・リーグ準決勝(第1レグ)の視察でマドリードを訪れている。4月22日のアトレティコ・マドリー対チェルシー戦では、チェルシーのジョン・オビ・ミケルとフェルナンド・トーレス、翌23日のレアル・マドリー対バイエルン戦では、マドリーのアルバロ・モラタが主なウォッチングの対象だ。

 24日にはエリック・トヒル会長もそこに合流し、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長との会談が予定されている。基本的には表敬訪問だが、そこでメルカート(移籍マーケット)が話題に上る可能性がないとは言えない。

 そのメルカートについて言えば、チェルシーはほかでもないアトレティコのエースストライカー、ジエゴ・コスタを今夏のメインターゲットとしており、移籍が実現する可能性は高いというのがもっぱらの噂。その場合チェルシーはトーレス、あるいはデンバ・バのいずれかを手放すことになると見られている。トーレスだけでなくバも、新ストライカーを探すインテルのターゲットとなる可能性がありそうだ。

 一方、トヒル会長はマスコミのインタビューに答えて次のように語った。

「インテルは残り4試合に集中している。最大限の結果を勝ち取るために現在のバランスを保たなければならない。だからチームの内部にそれを崩すような要素を持ち込みたくない。それぞれのセクションがひとつのバランスを見出しつつある。しかしさらに堅固なチームを築こうと思うならば、進歩が必要なことも確かだ。サッカーの世界ではすべてが目まぐるしく動いていく。異なる監督には異なる選手が必要だが、私はそれを望んではいない。マッザーリには少なくとも来シーズンいっぱい、ひとつのチームを築くための時間が与えられるだろう」

【ミラン】デ・シリオ「クラブが移籍を望むならオファーを検討する」

 故障離脱からの復帰を目前にしたマッティア・デ・シリオが『Sky Sport』の独占インタビューに対して、次のように答えている。

「僕のポジション? 監督はずっと右サイドに固定していて、練習でも左で試されたことは一度もない。でも、もし必要とされるなら僕は左でプレーする用意もある。昨シーズンはずっと左でやっていたから。今後? 競争力を取り戻したミランでプレーを続けられたら一番いいと思う。でも、サッカーの世界は何が起こるかわからない。もしクラブが僕を売却する必要があるというのなら、オファーを検討することになるだろう。レアル・マドリーのような偉大なクラブが興味を示してくれるのは嬉しいことだ」

【モンテレイ】クラウディオ・ボルギが新監督に有力
 マルセロ・ビエルサに土壇場で「NO」を突きつけられたモンテレイ(メキシコ)の次期監督に、かつてコロコロ、ボカ、アルヘンティノス、チリ代表などを率いたクラウディオ・ボルギの就任が濃厚になってきた模様だ。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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