大迫勇也にケルン地元紙が特大の期待!「もはや攻撃陣を救えるのは彼しかいない」

2017年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

コルドバが長期離脱…39歳の元ペルー代表と2トップを形成か

開幕6試合でわずか2得点のケルン。しかもここに来て期待の新戦力コルドバが負傷離脱と、攻撃陣が風雲急を告げる。大迫(右)がこの窮地から救ってみせるか。(C)Getty Images

 ここまで酷いスタートを切るとは、誰も想像し得なかっただろう。
 
 ドイツ・ブンデスリーガで昨シーズン5位の古豪ケルンが、7節を終えて1分け6敗の最下位に沈んでいる。過去2年で40得点のアントニー・モデストを天津権健に引き抜かれたのは痛かったが、主軸の退団は彼ひとりだ。クラブはモデストの代役にコロンビア人のジョン・コルドバをマインツから1700万ユーロ(約22億円)で獲得し、最終ラインのテコ入れにも惜しみなく資金を投下。スカッドはバージョンアップを遂げたはずだったが……事は思い描いたように進まなかった。
 
 そんななか、7節のRBライプツィヒ戦で、それまで全試合スタメンを飾っていたコルドバが負傷退場。ハムストリングを傷め、復帰は早くてもウインターブレイク明けと診断された。7戦ノーゴールだったとはいえ、試合を重ねるごとにフィットの兆しを見せていただけに、悔やまれる長期離脱だ。ケルン地元紙の『Kölner Stadt-Anzeiger』はペーター・シュテーガー監督の「コルドバの離脱は痛いが、我々にはいくつかの選択肢がある。心配はしてない」とのコメントを紹介しつつ、日本代表FW大迫勇也への期待感を滲ませた。
 
「コルドバが担っていたターゲットマンの役割はオオサコに託すほかない。日本人フォワードが最適任であり、これからの数か月、7試合で2得点しか奪えていない攻撃陣を救えるのはもはや彼しかいない。日本代表での活動から帰国したオオサコはすこぶる状態が良く、水曜日の午後にはトレーニングで元気な姿を見せていた」
 
 さらに同紙は、10月13日金曜日の8節シュツットガルト戦の布陣に言及。「システムは4-4-2で変わらないだろう。右にシモン・ツォラー、左にレオナルド・ビッテンコートを置き、オオサコと前線で組むセカンドトップには、(9月28日に入団した)39歳のペルー人ストライカーが先発に指名されるだろう」と予測した。大迫のパートナーは、前節ライプツィヒ戦で39分間プレーしてチームデビューを飾ったクラウディオ・ピサーロが務めるというのだ。
 
 かつてブレーメンやバイエルン・ミュンヘンで活躍した名手については、元ドイツ代表の重鎮マティアス・ザマーも『EUROSPORTS』の番組内で、「きっとケルンの選手に多くの学びをもたらし、違いを作り出せるはず。すぐさま年齢など関係ないということをピッチ上で証明するだろう」と太鼓判を押している。
 
 セカンドトップではなく、日本代表と同様に前線の基準点として振る舞うことになる大迫。脇に従える大ベテランと、はたしてどんな連携を構築していくのだろうか。
 
 ちなみにケルンは、過去21年間、日本代表FW浅野拓磨を擁するシュツットガルトに敗れていない。最後に負けたのは、敵がヨアヒム・レーブ(現ドイツ代表監督)に率いられていた1996年9月のこと。大のお得意様であるうえ、シュツットガルトも勝点7の14位といまひとつ調子が上がっていない。
 
 ケルンのシュテーガー監督は「この試合を分岐点としたい。巻き返しを図るうえできわめて重要な試合になる」と意気込んだ。
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