空席が目立ったスタンド…「日本代表人気の低迷」を再び証明

2017年10月10日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

ゴール裏もメインも空席が目立った。

ハイチ戦は全体の65%しか席が埋まらなかった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2017]日本 3-3 ハイチ/10月10日/日産スタジアム
 
 日本代表人気の陰りを象徴するような光景だった。ハイチを迎えたキリンチャレンジカップの第2戦、日産スタジアムのキャパ72,327人に対して、埋まったのは65%ほどの47,420人。国内最大のスタジアムを大きく持て余した。
 
 ホーム側ゴール裏は1Fこそほぼ満員だったが、2Fは半分が空席。アウェー側ゴール裏にいたっては、1Fも2Fも半分しか埋まらなかった。熱狂的なサポーターたちは相変わらず素晴らしい大声援を送ったが、さすがに満員の時ほどの一体感を生み出せない。メインスタンドもところどころ空席が目立った。
 
 ニュージーランドと戦った第1戦は珍しく豊田スタジアムを使ったため、前売り券の段階で完売(大雨の影響もありキャパ45,000人に対して動員は38,461人)したが、このハイチ戦は売れ残り当日券を販売した。前日からヴァイッド・ハリルホジッチ監督をはじめ、選手たちもSNSなどを使って「ぜひスタジアムにきてください」と呼びかけたが、客足は思ったように伸びなかった。
 
 3連休明けの平日開催、テストマッチ、相手がネームバリューの低いハイチと悪条件が揃っていたとはいえ、香川真司(59分から途中出場)という現代表随一の人気プレーヤーも招集していた事実を考えれば、なんとも寂しい数字。「日本代表人気の低迷」は叫ばれて久しいが、図らずも再びそれを証明した。
 
 しかも試合は、技術的には明らかに下だったハイチにアディショナルタイムに何とか追い付く形で3-3の引き分け。なんとも後味の悪い試合となった。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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