【川崎】芸術ヒールでアシスト!中村憲剛は8年ぶりのルヴァン杯決勝進出に何を思う?

2017年10月08日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「みんなで良い準備をしていきたい」

ヒールパスで三好の先制点をアシストした中村。試合後には決勝進出の喜びをサポーターと分かち合った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯準決勝 第2戦]川崎 3-1 仙台/10月8日/等々力
 
 ルヴァンカップ準決勝の第2戦、川崎は仙台を3-1で下し(トータルスコア5-4)、8年ぶりの決勝進出を決めた。
 
 第1戦を2-3で落とし、逆転のために欲しかった先制点は頼れる司令塔の閃きから生まれた。
 
 29分、森谷賢太郎からの縦パスを受けた中村憲剛は、ヒールで相手最終ラインの裏にボールを流し、三好康児のゴールをアシストした。仙台DFをあざ笑うかのような芸術的なプレーにスタジアムは沸いた。
 
「俺だったらあそこに出すだろうと三好も考えて走ってくれたはずですし、俺も誰かが走ってくれていると感じて(パスを)出しました。あそこまで綺麗に決まることはないですが、日ごろの準備の結果だと思います」
 
 この得点で勢いに乗った川崎は、49分に三好が2ゴール目を奪い、トータルスコアで逆転。52分に奈良竜樹が退場して1点を返されたが、試合終了間際に長谷川竜也がトドメの3点目を豪快に突き刺して試合を決めた。
 
 ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)決勝に進出するのは実に8年ぶりのことだ。
 
「8年前ですし、その時を体験したのは俺とノボリ(登里享平)と(田坂)祐介くらいで、ほとんどの選手はルヴァンに関しては初めて。ただ去年の天皇杯決勝の悔しさを抱えている選手は一杯いるわけだし、そこに想うところはあるはずなので、みんなで良い準備をしていきたいです」
 
 2009年の決勝ではFC東京に0-2で敗れ、今年1月1日の天皇杯決勝は鹿島に延長戦の末に1-2で屈した。大きな忘れ物を取りに行くために――。過去の負の歴史を断ち切るために11月4日、中村擁する川崎はC大阪とのファイナルに臨む。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【PHOTO】川崎 3-1 仙台|三好が鮮やかな2発! 逆転で8年ぶりの決勝へ
 
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