名門マルセイユで飛躍する酒井宏樹は世界基準の守備をどう見ているのか?「欧州の強豪は…」

2017年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

NZ戦は「全体的なマネジメントや連係の部分」がポイントと語る。

NZ戦では「リスクマネジメントや連係面」がポイントになると語った酒井宏。いかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 キリンチャレンジカップでの2連戦は日本代表にとって、ロシア・ワールドカップに向けた新たな第一歩となる。
 

 初戦の相手であるニュージーランドは190センチを超える選手を多数揃える文字通りの"ガリバー軍団"。体格面では見劣りする日本は、いかなる策をもって臨むのか。常々、"デュエル"を強調するハリルホジッチ監督だけに、大柄な相手といえども、局面での闘いで後手に回ることを是とはしないだろう。
 
 ニュージーランド戦での先発が予想される右サイドバックの酒井宏樹は、"デュエル"と守備のポイントに関しては、次のような見解を述べた。
 
「やっぱり、(個々の局面では)どうやっても負ける時は負けるので、そのあとのボールを自分たちのボールにできればいいと思う。全体的なマネジメントや連係の部分で、最終的にその局面に勝つことができれば、もう一回自分たちのボールになるので。そこ(体格)だけをクローズアップしてデュエルと言われても……、169センチの選手が190センチの選手に勝てるわけがないですし、そこはデュエルの方法があると思う。監督もそういうことは言っている」
 
 2016年にドイツのハノーファーからフランスの名門マルセイユに移籍した酒井宏は、昨季はフィールドプレーヤーで最多の出場時間を記録し、今季も好調なパフォーマンスを継続している。先月29日には、2021年までの契約延長を勝ち取り、欧州での足場を着実に固めている。
 
 欧州で飛躍を遂げつつある酒井宏は、ロシア・ワールドカップに向けた残り約8か月で、守備陣には何が必要だと見ているのか。
「やっぱりディフェンスはコンビネーションの部分で守れるかどうかが決まってくる。良い選手がいるから守れるというわけでもない。お互い信じ合って、少しずつ上がっていくもの。間違いなく連係は上がっていると思うし、細かな部分で声を掛けなくてもできるようになっていけば」
 
 リーグ・アンやヨーロッパリーグで、日常的に世界基準の守備を目撃している目には「ヨーロッパの強豪はコンビネーションができているうえに、基本能力も高い」と映る。ワールドカップでもそこがスタンダードになると考えている。
 
「もっと密に(連係して)やっていかなければならないし、まだまだ終わりはない」と語る酒井宏。堅守の構築へ妥協なき姿勢で挑むつもりだ。
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