【ブンデス日本人の現地評】初先発の伊藤達哉を各メディア絶賛! 他選手には活躍の割に辛口評価も…

2017年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川には消えた後半、武藤には逸機に厳しい見方

ヤルモレンコ(9番)との相性の良さを見せた香川。勝利に大貢献したものの、彼ほどのレベルになると、目に見える結果だけを残せばいいというわけではないだ。写真は5節ハンブルク戦。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第7節は、日本人選手が大暴れ! 香川真司、武藤嘉紀、大迫勇也がゴールを決め、原口元気もアシストをマーク。さらに先発デビューの伊藤達哉はさっそく、地元ファンの心を掴んでみせた。


 アウクスブルク戦(2-1で勝利)で23分に決勝点を奪ったドルトムントの香川は、これでリーグ戦での通算ゴール数を38とし、日本人選手最多記録を更新。一昨シーズンのシャルケ戦を思い出させる美しいループシュートには、「魔法のゴール(キッカー)」など、各紙から称賛の言葉が寄せられた。
 
『ビルト』紙、『キッカー』誌ともにチーム最高タイの2点を付け、今シーズン初のベスト11に選出。しかし地元2紙は、ゴールシーン以外のパフォーマンスに対して物足りなさを示している。
 
『ルールナハリヒテン』は3点で、「この日本人は今シーズン、あまりピッチに立っていないが、10日前のハンブルク戦に続いてアウクスブルクでもゴール。素晴らしい一撃だった。しかし前半は活発だったものの、その後は消えてしまった」と指摘した。
 
『WAZ』も3点と及第点評価で、「最初のシュートは脅威だったが、同点ゴールに繋がるセンタリングを許してしまい、バルトラから叱責を受けた。しかしこのMFは、23分にそれ以上のものを見せてくれた。非常に素晴らしいゴールだった」と記した。
 
 マインツの武藤はヴォルフスブルク戦(1-1)で同点ゴールを奪い、チームの勝点1獲得に大きく貢献した。
 
「魔法のヘディング同点ゴール。マインツには必要不可欠。1つのゴールに必要なのは、多くて2つのチャンス」と称えた『ビルト』は、チーム最高タイの2点を付けると、『キッカー』はチーム最高タイの2.5点で、この試合のMVPに選出した。
 
 地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は2点とチーム最高タイの評価で、「彼のヘディングの同点弾は難しいものだった」と称えるも、一方で「もう1つチャンスがあった。このFWはヴォルフスブルクDF陣に多くの課題を突き付けたが、ほとんどが解決されてしまった」と他の逸機を指摘している。

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