なぜセレッソは失速したのか?チーム内で起こった変化を探る

2017年10月02日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎戦では、またも守備が崩壊。

川崎戦では5失点。リーグ終盤にきてチームは失速している。写真:田中研治

[J1リーグ28節]川崎5-1C大阪/9月30日/等々力
 
 今季の前半戦、一時は首位に立つなど躍進を遂げたC大阪がまさかの失速を見せている。前節は仙台に1-4で敗れると、2位の川崎との一戦でも守備が崩壊して1-5の完敗。リーグ戦3連敗となった。
 
「今日も多くのサポーターが応援してくれたなか、3連敗をしてしまい申し訳ないです。サッカーをやっていて、こういうことは起こり得るものですが、メンタル面を引き締める必要があります」
 
 こう試合を振り返るのはユン・ジョンファン監督だ。「今はメンタル面が弱くなりやすい時期」と分析した指揮官は、川崎戦では中盤のダイナモであるソウザをベンチに置き、成長著しい秋山大地を先発に抜擢する"荒治療"を施したが、結果には結びつかなかった。
 
 なにより「上を目指すにはハードワークが必要ですが、その部分が上手くできていません」(ユン・ジョンファン監督)と、強みであったはずの運動量を活かしたプレッシングは鳴りを潜め、68分に柿谷曜一朗が1点を返したものの、チグハグなパフォーマンスに終始した。川崎戦で79分からピッチに立った清武弘嗣もチームの現状をこう説明する。
 
「今季のセレッソが良かった時はブロックを作って守り、カウンターで攻められた。逆にカウンターがハマれば相手がブロックを作ってくれるのでボールを握れた。でも、この3試合は上手くいってない。(自分たちのサッカーを)見つめ直したい」
 
 では、なぜ自分たちのサッカーを上手く表現できなくなったのか。川崎戦では累積警告で出場停止だった丸橋祐介に代わり、左SBを務めた田中裕介は選手間の考えのズレを指摘する。
 
【川崎5-1C大阪 PHOTO】小林悠、エウシーニョなどの5ゴールで川崎がC大阪に快勝!

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