7割以上のボール支配許すも… 鳥栖のイタリア人指揮官は浦和相手の2-2ドローに満足せず

2017年09月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう少し前半のチャンスを生かせていれば…」

浦和の遠藤と鳥栖のイバルボが激しい競り合いを演じる。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ27節]浦和 2-2 鳥栖/9月23日/埼玉

 浦和が武藤の同点弾で追いつき、ホームで引き分けに持ち込んだ試合は、鳥栖にしてみれば勝てる試合をみすみすドローにしてしまったという印象が強かったようだ。

 鳥栖のイタリア人指揮官、マッシモ・フィッカデンティ監督は試合を振り返り、「浦和のようなクオリティの高いチームと戦う上で重要な一つひとつのボールの競り合いでは激しくできていたが、残念ながら、いまひとつ前半のチャンスを生かせなかったことで、結果的に同点で終わってしまったように思う」と語り、浦和相手のドロー決着を良しとはしなかった。

 試合は、開始1分にU‐20日本代表の田川亨介が豪快な左足のシュートを決め、鳥栖が先制する。その後は、浦和に圧倒的にボールを支配されたものの、鳥栖もビクトル・イバルボを軸にカウンターで反撃。35分には原川力が決定的なシュートを放つが、これはポストを直撃してゴールならず。鳥栖はいくつかの決定機を逃して前半を1点リードで折り返した。

 後半に入り、74分にCKからマウリシオに頭で押し込まれ同点とされるが、鳥栖は80分に再び田川がGK権田修一からのロングフィードに抜け出し、勝ち越しゴールを決める。

 しかし、鳥栖はこのゴールを守り切れず、85分に浦和の遠藤航のクロスから武藤雄樹に押し込まれ、再度同点に追いつかれてしまう。最後は危ない場面もあったが、引き分けで終えた。

 最終的に、ポゼッションでは浦和73%、鳥栖27%と大きく水を空けられた試合となったが、フィッカデンティ監督が語るとおり、比較的流れの良かった前半に、リードを広げられなかったことがドロー決着につながったと言える。

 フィッカデンティ監督は「次のことだけを考えて準備したい」と語り、ピッチを後にした。
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